目次
以下のデータは特に注釈がない限りGSF250・45馬力・セパハン仕様のものです。
操作系
- ブレーキレバーの遊び
- レバー先端で5〜20mm
- ブレーキペダルの遊び
- 5〜15mm
- クラッチレバーの遊び
- レバー先端で10〜15mm
- スロットルケーブルの遊び
- アクセルグリップ回転量2〜4mm
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走行系
- ドライブチェーンの緩み量
- センタースタンド時、中間位置で25〜35mm
- ドライブチェーンの伸び限度寸法
- 21ピン間で319.4mm
- タイヤの空気圧
- 前:2.00kg/cm2
- 後:2.25kg/cm2(2名乗車時2.50kg/cm2)
- タイヤ溝の摩耗限度
- 前:0.8mm(安全上の推奨限度1.6mm)
- 後:0.8mm(安全上の推奨限度2.0mm)
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サスペンション
フロントサスペンション
- フォークオイル
- 粘度:10番
- 純正指定:スズキG-10(99000-99044-10G)
- 油面高さ
- (スプリング無しで最圧縮時、インナーチューブ上端から油面までの高さ)
- セパハン車:84mm
- パイプハンドル全車:82mm
- ZP(40馬力型リミテッド)のみ:103mm
- オイル量(片側)
- セパハン車:570cc
- パイプハンドル全車:516cc
- ZP(40馬力型リミテッド)のみ:550cc
- スプリング自由長/使用限度長
- セパハン車:315/302mm
- パイプハンドル全車:315/298mm
- ZP(40馬力型リミテッド)のみ:285.5/275.1mm
- インナーチューブ突出し量
- セパハン車:54mm(刻印ラインとブリッジ上面を合わせる)
- パイプハンドル全車:0mm
リアサスペンション
- リアサスペンションのスプリングストッパーの標準位置
- 7段階あるうち、4の目盛が標準
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エンジン
- エンジンオイル量
- オイルのみ交換時2.7リットル
- オイルフィルタ交換時3.0リットル
- 全容量3.4リットル
- 冷却水容量
- エンジン側:1.7リットル
- リザーバータンク側:150〜250cc
- アイドリング回転数
- 1,600rpm
- パイロットスクリュー(PS)の規定戻し量
- 約1回転
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電装品
- スパークプラグ
- NGK CR8E(標準) CR9E(冷え型)
- ND U24ESR-N(標準) U27ESR-N(冷え型)
- スパークプラグすき間
- 0.7〜0.8mm
- 点火時期
- BTDC 20°/1,800rpm
- バッテリー
- YTX7A-BS相当品
12V / 6Ah (10hr)
- バッテリーの充電電圧
- エンジン回転5,000rpmで13〜16V(バッテリー端子間)
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イグナイタのチェック
テスターを使って、図に示す各端子間の抵抗値を測ります。
- 2番・3番のコイルへ
- 1番・4番のコイルへ
- 接続なし
- 接続なし
- 電源(+12V)
- アース(GND)
- シグナルゼネレータ(+)
- 接続なし
- シグナルゼネレータ(-)
- 接続なし
測定する前に
- テスターの状態を確認
- テスターの内蔵電池が古くなっていると、正確な抵抗値が測定出来ません。テスター棒の先端や端子側の接触面もきれいにしておく事。
- 測定数値は絶対的なものではない
- チェック表にある抵抗の基準値はあくまで参考程度と考えてください。たとえ基準値の範囲内でも、故障していて正常に動かない場合がまれにあるようです。
- テスター固有の極性に注意
- 一般的なテスターは、抵抗測定モードでは黒い棒がプラス極、赤い棒がマイナス極になります。つまり測定時の電流は黒棒から赤棒へ向かって流れるわけですが、この極性が逆になっているタイプもあり、その場合はチェック表上の黒棒と赤棒の位置関係が逆になります。
テスターの極性を確かめるには、まずサイドスタンドダイオードを測ってみるとわかります。
単位はkΩ(キロオーム)。∞は抵抗値が無限大(針が振れない)。
45馬力型
[45ps] | テスターの赤い棒 |
テスターの 黒い棒 |
- | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
1 | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
2 | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
3 | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
4 | ∞ | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
5 | 11.5 | 11.5 | ∞ | ∞ | - | 5 | 5.1 | ∞ | 150 | ∞ |
6 | 2.8 | 2.8 | ∞ | ∞ | ∞ | - | 0.2 | ∞ | 80 | ∞ |
7 | 3.0 | 3.0 | ∞ | ∞ | ∞ | 0.2 | - | ∞ | 80 | ∞ |
8 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ |
9 | 150 | 150 | ∞ | ∞ | ∞ | 80 | 80 | ∞ | - | ∞ |
10 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | - |
40馬力型
[40ps] | テスターの赤い棒 |
テスターの 黒い棒 |
- | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
1 | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
2 | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
3 | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
4 | ∞ | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ |
5 | 11.5 | 11.5 | ∞ | ∞ | - | 5 | 7.5 | ∞ | 170 | ∞ |
6 | 2.8 | 2.8 | ∞ | ∞ | 3.1 | - | 7.5 | ∞ | 60 | ∞ |
7 | 7.7 | 7.7 | ∞ | ∞ | 8.6 | 3.5 | - | ∞ | 50 | ∞ |
8 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | - | ∞ | ∞ |
9 | 400 | 400 | ∞ | ∞ | 400 | 250 | 250 | ∞ | - | ∞ |
10 | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | ∞ | - |
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レギュレータ(レギュレート・レクチファイア)のチェック
テスターを使って、図に示す各端子間の抵抗値を測ります。
測定する前に
- テスターの状態を確認
- テスターの内蔵電池が古くなっていると、正確な抵抗値が測定出来ません。テスター棒の先端や端子側の接触面もきれいにしておく事。
- 測定数値は絶対的なものではない
- チェック表にある抵抗の基準値はあくまで参考程度と考えてください。たとえ基準値の範囲内でも、故障していて正常に動かない場合がまれにあるようです。
- テスター固有の極性に注意
- 一般的なテスターは、抵抗測定モードでは黒い棒がプラス極、赤い棒がマイナス極になります。つまり測定時の電流は黒棒から赤棒へ向かって流れるわけですが、この極性が逆になっているタイプもあり、その場合はチェック表上の黒棒と赤棒の位置関係が逆になります。
テスターの極性を確かめるには、まずサイドスタンドダイオードを測ってみるとわかります。
単位はkΩ(キロオーム)。∞は抵抗値が無限大(針が振れない)。
[レギュレータ] | テスターの赤い棒 |
テスターの 黒い棒 | - | 黒 | 黒 | 黒 | 黒/赤 | 黒/白 |
黒 | - | ∞ | ∞ | 1-10 | ∞ |
黒 | ∞ | - | ∞ | 1-10 | ∞ |
黒 | ∞ | ∞ | - | 1-10 | ∞ |
黒/赤 | ∞ | ∞ | ∞ | - | ∞ |
黒/白 | 1-10 | 1-10 | 1-10 | 2-20 | - |
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その他のチェック
- イグニッションコイル端子間の抵抗値
- 1次側(平端子のある側):2.5〜3.8Ω
- 2次側(プラグコード側):13〜18KΩ
- (プラグキャップは外して測定)
- シグナルゼネレータ
- 茶と黒/青の端子間の抵抗値:269〜404Ω(±20%)
- ACゼネレータ(発電機)
- 3本の黄の端子間に導通がある事
- ニュートラルスイッチ
- 青とアース(エンジン又はフレーム)間の導通を測定
- ニュートラル位置:導通あり
- ニュートラル以外:導通なし
- サイドスタンドスイッチ
- 緑と黒/白間の導通を測定(黒/白側にあるダイオードの向きに注意)
- 押す:導通あり
- 離す:導通なし
- サイドスタンドダイオード
-
- AからKの方向に導通がある事
- KからAの方向には導通がない事
- サイドスタンドリレー
-
- 1と2の間に導通がない事
- 3と4の間に12Vの直流電圧をかけた時(4がプラス側)、カチッと音がし、1と2が導通する事
- スタータリレー
-
- 1と2の間の抵抗値:3.5〜5Ω
- 1と2の間に12Vの直流電圧をかけた時(2がプラス側)、カチッと音がし、3と4が導通する事
- ※安全のため配線は全部外した上で行ってください。
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データ引用元
スズキBandit250「サービスガイド」1989年12月発行(最終追補1993年10月版)
スズキBandit250「取扱説明書」(90年式セパハン仕様に付属のもの)