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鹿児島〜伊勢1泊2日

※文中の()内の数字記号は昭文社刊ツーリングマップル(2000-2001年度版)のページ/エリア番号です。

2000年8月5日

現地着、トータル16時間。

みんなで作業

8月5日の午後4時すぎに、ついに三重県度絵群南勢町・丸山キャンプ場サイトに立つ事が出来た。自宅を出発して16時間、約1,300キロ。予定よりちょっとタイムオーバーだが、この距離からすれば上出来な方か。

(関西P.62/3G)

芝生の上には巨大なタープや大家族用テント、テーブルにたくさんの椅子と、驚くべき物量に主催者の気合いがヒシヒシと伝わってくるようだ。この日のためになんとレンタカーまで用意し、盛り上げてくれた関西代表のHP氏に感謝、である。

現地着は私が最後だったようで、すでに10名以上もの関西・中部メンバーのみなさんが勢揃いされている。簡単に自己紹介などさせてもらうが、なんだか照れくさい。オフ会特有の「名前(ハンドル名)や趣味趣向は熟知しているが、会うのは初めて」という奇妙な関係のせいだろうか。しかし関西圏のみなさん、陽気な方ぞろいでとても入り込みやすい。至近距離の関西弁はパワーにあふれ、九州人にはちょっと慣れが必要だが・・


バーベキューにて乾杯!

ビールをあおるHPさん

HP隊長以下数名で買い出し隊が出発、残る我々は火おこしの準備に。こういったBands!の各地方支部には代表者的まとめ役の方が必ずおり、それぞれに「関東ボス」「九州ボス」などと呼ばれる場合が多いのだが、なぜか関西圏は唯一”隊長”の尊称で呼ばれる。ゆえに「HP隊長」なのだ。

ここでも驚異の物量がいかんなく発揮される。バーベキュー用の大小の網やら各種ガスコンロにランタン、はては石焼き遠赤式グリルまで登場してくる。これらもこのキャンプにあわせて購入されたものが多いそうだ。

この炭火のおこし方は簡単なようでいて、むつかしい。特に大人数でのキャンプだと、各人自己流の着火法を試したがるので始末に負えなくなる事も。「ここは細いのをまず積み重ねておいて、」「いや、新聞紙を固く丸めてからだね」など、我こそは炭火おこしの手柄を手中にせんと百家争鳴の体をしめすのであるが、今回は初参加の、超美麗な初期型400Vを駆るBanditzさんが炭火を手中にする事に成功、以来、”炭奉行”の異名を馳せる事となる。

炭火で焼き物

買い出し隊が到着し、ビールがまわる。そして、乾杯!

盛夏の8月とはいえ、気温の低い夜中に出発して以来、風に吹かれどおしだった事もあって、体温の温存も考えて走行中は意識して最低限の水分しかとらなかったのだが、これが功を奏したか?このときのビールの喉ごしは、筆舌に尽くしがたいものであった。こんなにうまいビールが飲めるなら、また来てもいいな。

バーベキューは普通のお肉に野菜、それにHP氏が地元で仕入れたサザエと、ホタテに似た貝(あっぱっぱと呼ぶらしい)、関西らしいと思わず笑ってしまったのは、大量の「こてっちゃん」(^^) そのうちたこ焼きでも始まるんじゃないかと心配(期待)したが、また次回に持ち越しの模様。

焼酎や日本酒でひととおり場が和んだころ、自己紹介タイム。”濃い”メンバーに囲まれて、私も日頃の調子をはずれて、つい関西イントネーションになってしまうくらいパワーにあふれる関西の人々なのだった。

ほどよく焼けたサザエをつつき、日本酒が胃にしみわたる。しかし私は明日また鹿児島まで走らなくてはならない。ここはぐっとこらえ、セーブしつつちびちび飲む。お風呂は2班に分かれトランポに分乗し、近くの浜島町にある温泉へ。キャンプ場にはシャワーもあるが、やはり湯船につかりたいものだ。そのあとみんなそろってから、海岸で花火。近くに丸い小さな島があり、がんばれば泳いでいけそう。星も奇麗に出ている。明日も天気は良さそうだ。

もう暗いテント内

そうこうしているうち、夜も更けてきた。私はKさんの大型タープにお邪魔し、シュラフを広げる。緯度では鹿児島よりすこし北だが、やはり8月の夜は暑い。風通しのいい網ごしに、焼けた炭の残り香がただよってくる。

もう寝息をたてている人もいる。考えてみれば、昨夜の今頃はバイクで走っていたのだ。

さて、明日もひとっ走り!