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無印フォールディングバイク

目次

Raychell製?フォールディングバイク

無印フォールディングバイク 折りたたんだ状態

2005年の暮れにわが家にやってきた20インチのフォールディングバイクです。形状からメーカーはRaychellのように見えますが詳細は不明。中国製のシンプルな車体で、折りたたみ機構があるのはフレーム中央部分のみ。ハンドルステムは普通の自転車と同じ固定方式なので、小さくたたむ時には引き上げボルトをゆるめてフレームから抜き取る必要があります。

生意気にシマノ製の外装6速ギアが装備されていますが、トップギア(40T×14T)に入れてもペダル回転比で無印26インチの2速でのスピードにも追いつけませんし、ローギア(28T)に至ってはこんなのどこで使うの?と言いたくなるほど軽すぎます。もう少しフロント側の歯数が多いといいのですけどね。初詣に行った先の神社の坂道でローギアを試してみたら、普段は歩いて上がるのもしんどい坂を立ち漕ぎなしで楽にクリア出来ましたが、そのぶんスピードは激遅で、歩いた方が速いんじゃないかと思ったくらい。おまけに上り坂で足に力を入れるたび前輪がポンポン浮き上がるのがちょっと怖かったです。

こいつが手元に来た段階では雨ざらしの影響であちこちに相当なサビが出ており、操作ケーブルもそのほとんどが固着していました。しかも元々かなりの安物なせいか構成パーツの精度もあまり良いとは言えず、ちゃんと走れるようになるまでがいろいろ面倒でしたが、肝心のフレームが思いのほかしっかりしており、目立った変形もなかったのは幸いでした。

作者と無印20インチ サドルをいっぱいのばした リアの変速機まわり

シートピラー(サドル支柱)は通常のママチャリ用と同じ直径(1インチ)ながら、低いフレームに合わせてかなり長めのものが標準で付いていましたが、それでも限界ラインいっぱいまで延ばしてようやく無印26インチと同じサドル高にする事が出来ました。ハンドルステム(ハンドル支柱)もシートピラーと同じで、ママチャリサイズの太さにもかかわらず相当長め。てっぺんにある回転ハンドルを回して内部の引き上げボルトを操作し、簡単に高さ調整が出来ますが、あまり容易すぎて締め込んでもカチッとした確実性にやや欠ける印象があります。さらにぎりぎり一杯まで長くセットすると、立ち漕ぎなどで強い力を加えた時にわずかに左右にしなるのが感じられる事もありました。

クランク長は少し短くて152ミリ(芯々)。26インチ車の感覚で足を動かすと窮屈さが残りますが、車体サイズに慣れればそれほど問題ないレベルでしょう。ただやはりフロント側のギアはもう少し大きめのが欲しいところですね。現状でクランクギアが40T、リアの6速フリーホイール14,15,18,21,24,28T。現在主流のカセット式ではなく、ギア全体とラチェットボディが一体になっていてボディごとハブにねじ込む方式のボスタイプです。ペダルも直角に折りたためる専用のものがついていましたが、あまり気合いを入れて踏み込むと折りたたみの支点部分から外側にグニャッとよじれる感触が伝わってきます。

リム裏側の段差

タイヤサイズは20×1.75インチH/Eという少し太めのものが標準で、リム側にも1.75としか打刻されておらず、精度もあまりよくなさそうなので他のサイズの装着は無理っぽいです。でも見かけはともかく、これくらい太さがあった方が歩道の段差をうまく吸収してくれるようです。スチール材にメッキをしただけのホイールリムは接合部の溶接痕が裏側にモロに残っていて、そのままではタイヤのエッジが浮いてしまうので1本ずつリューターやヤスリで削ってならしました。その他、回転部のパーツはすべて洗油で洗い、新品のグリスをつめて再調整です。

もっとも、これと同じ機能を持つフォールディングバイクなんて近所のホームセンターに行けば1万円たらずで新車が買えるわけですし、このサビだらけの中古にむやみにお金をかけてもあまり意味がないでしょうから、自分の手で出来る範囲でちょっとずつ直していくつもりです。


たためば簡単に持ち運べる

正直なところ、こいつのようにホームセンターで安売りしているようなタイプの小径フォールディングバイクは多少便利そうに見えても所詮は完成度の低いオモチャにすぎない、と思っていたのですが、実際にまたがって乗り回してみると、その出来具合はさておき、なかなかどうして面白いものです。

小径ホイールは一般的な24インチや26インチのホイールと比較して慣性重量がうんと小さいから、同じギア比でも発進時や坂道でのペダルが楽です。逆に長い距離を高速で巡航するのは苦手ですが、車体が小さいと変な気負いがなくなるせいか、そもそも頑張ってスピードを出そうという気になりません。同じような装備のママチャリと比較して車体重量も軽め(約14キログラム)で、たためばクルマのトランクルームにシートも倒さず積めてしまうし、輪行も気軽に出来ますから旅行先などいろんなシーンで活躍出来そうで、部屋の中で小さくたたんだ姿を眺めているだけでもいろんな情景が浮かんできます。何よりものんびり気分で近場を走る、いわゆるポタリングには他のどんな機種よりも適している自転車ではないでしょうか?

惜しむらくはこういったフォールディングバイクの世界でも、他のMTBやロードレーサーと同じく高価で高性能なブランド品ばかりが主役に引き立てられやすく、おそらくユーザー層のほとんどを占めている安価な量販モデルに深く取り組んでいる場がなかなか見つからない事ですね。


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メンテナンスや改造について

サイドスタンドの交換 2006年1月6日

この無印フォールディングバイクには最初から1本式のサイドスタンドがついていたのですが、これがまた安物なりの実にショボイ造りで、バネが弱いうえにロック機構もなく、ちょっとした傾斜でステーン!と倒れてしまいそうになる頼りない代物でした。いっそ外してしまおうかとも思いましたが、街乗り自転車にとって自立スタンドは必須。しかし普通サイズならともかく、この小さな20インチ車に適合するショートサイズのスタンドは近所のホームセンターにも在庫がありませんでした。わざわざ取り寄せて貰うのも何だし・・
そこで、長いなら切っちまえばいいじゃん!って事で、標準サイズのスタンドを改造してみました。

金ノコで切れ目を入れる 間隔をあけて7本 重い鉄製の側溝フタを利用して曲げる

素材に使ったのは26インチ用のごく普通のサイドスタンド。これを20インチの車高に合う高さまで短くします。単純に短く切り飛ばしてしまってもいいですが、それだとやわらかい地面でスタンド棒の先端がめり込んでしまうおそれがあるし、市販品にあるような平面状の受けを加工するには溶接など面倒な手順が必要になります。そこで今回は先端を鋭角に曲げてスタンド棒自体を地面との受け部分とし、簡易的に接地面積が増えるようにしてみました。

ママチャリに使うような安物の汎用スタンドですから、素材も大した金属ではありません。やろうと思えばそのまま力任せにグニャッと曲げられそうですが、手曲げでやるのはしんどそうだし、曲げ部分のアールが大きくなって不格好になったり、ヘタすれば棒が急角度な曲げに耐えられず折れちゃうかも・・と思い、前もって曲げ部分の内側に金ノコで棒の直径の3分の1くらいの深さの切れ目を何本か入れ、曲げやすくしてみました。

作者はこういう曲げ加工が必要な作業の時には、家の近くにある下水道の頑丈な金属製のフタのすき間をいつも利用してます。時おり通行人に変な目で見られる点を除けば、なかなか便利。

曲げ部分 完成 装着した所

切れ目を入れておいたおかげか、それほど頑張らなくてもちょうどいい感じに曲がってくれました。あとは余った部分を金ノコで切り飛ばし、とがったバリをヤスリで丸く削って仕上げ、完成です。これでコンビニの駐輪場でも安心して停めておけるようになりました。時間があれば丸棒の接地面をヤスリで削って平らにする事で、さらに安定感も増すでしょう。

丸で囲っているのが加工した部分

ママチャリのフレームはどれも同じように見えて実はかなり多様な種類があり、汎用スタンドと言えどもそのままではつかない場合があります。今回の場合もスタンド棒の曲げ加工を終えて、いざ取り付ける段階になってプレート前端の回り止め部分がひっかかってしまう事が発覚。一瞬某サラ金CMの「ご利用は計画的に〜」というフレーズが頭をよぎりましたが、とりあえずひっかかっていた部分を金ノコとヤスリでカット整形し、どうにか取り付ける事が出来ました。


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リアキャリアの装着 2006年1月6日

荷台を装着

やっぱり日常生活に使うには荷物が運べないとね・・という事で、以前無印26インチに付けていたリアキャリアを取り付けてみました(かわりに無印26インチには新品を入れました)。これは本来27インチ用なのですが、荷台面が少し前傾する程度で、十分使えます。むしろやたらと低い20インチ用キャリアよりも積み降ろしが楽ですね。ただしこれで重心が上がったせいか、サイドスタンドでの安定性が悪化してしまいました。ハンドルを右いっぱいに切って車体の傾きを減らせばとりあえず立ってくれますが、この次はもうちょっと長めのサイドスタンドに換える必要があるようです。


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ハンドルバーのショート化 2006年1月23日

このような20インチの自転車は普通のママチャリと較べて車輪サイズがはるかに小さいから、安定性が悪くてフラつくのは仕方ないよなぁ・・と思い込んでいた作者ですが、当サイトの常連さんでもあるKENZ.Kさん所有のフォールディングバイクにおいて、ハンドルバーを短くカットする事で走行時の安定性が増したというお話を伺い、やや半信半疑ながらも、例によって切るだけならタダだしな!って事で、さっそく試してみました。

金ノコでハンドルバーを切断 標準サイズとの比較 短くなったハンドルバー

現在付いているハンドルバーは普通のママチャリ用とほぼ同じ長さで、計ってみたら端から端まで約54センチありました。これをまず金ノコで左右とも2.5センチずつカットし、全長49センチ。最初はハンドル周辺がやや狭苦しく感じましたが、しばらく走ってみるとハンドルが重くどっしりと据わっており、操縦性のフィーリングはなかなかいいです。カーブでのフラつきもあまり感じなくなりました。さらに1センチずつカットし、全長47センチ。前述のKENZ.Kさんの加工例とほぼ同じ数値となりました。

この状態で市街地や河川敷を20キロほど走ってみました。最初はどうしても窮屈さが残るものの、ほどなく馴れてしまいました。問題のハンドリングは、さすがに普通の26インチクラスのママチャリほどではないにせよ、カットする前とはまるで違ってとても落ち着いています。力を込めた立ち漕ぎでも前輪が逃げる事がなく、むしろ接地面がぐっと地面に重くへばりつくような印象さえあったのはうれしいですね。
ただしハンドル幅が狭くなったという事は、今までと同じ操作量で前輪がより大きく切れるようになったわけで、低速での小回りを今までのつもりでやると前輪が車体に対して急角度になりすぎて変な角度で路面に食いついてしまい、結果前輪がスムーズに曲がって行かずにギュッとつんのめってしまった事が数回ありました。このへんも乗っているうちにだんだん馴れていくだろうと思います。

このハンドル幅を狭くすると言う手法は小径車の先駆的メーカーである英国Alex Moultonの製品にも見られ、一般車より慣性モーメントが小さい小径車に対応するための短いハンドルバーが採用されています。この事からも理にかなったチューニングと言えるでしょう。それにあらためて考えてみると、作者が昔持っていたロードレーサーのハンドルバーは左右の芯間距離が38センチ〜40センチという幅でしたから、自転車単体で考えるならママチャリ用の50数センチもあるハンドルバーは長すぎるのかもしれません。もっとも前カゴや荷台に重い荷物を(時には小さな子供までも)乗せ、両腕でその荷重を支えながら、安定の悪い低速で走らねばならないママチャリとは、ハンドルバーに求められる資質が異なる面もあるのかな?などと考えたりもしています。

ホームセンターで売っている安価なフォールディングバイクは、他車とパーツを共有化して価格を下げる目的でしょう、ママチャリと共通品のハンドルバーが付いている車体がほとんどのようです。でもこの手合いはハンドル中央あたりがカモメ状に湾曲しているものが多く、ハンドルの端を短く切り詰めるとブレーキレバーや変速グリップをつけるべき直線部分の余裕がなくなってしまうので、出来ればストレートタイプのハンドルバーを別途用意した方がいいと思います。さらに社外品の軽合金製バーならママチャリに一般的なスチール製よりもノコギリ引きがうんと楽です。

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ハンディGPS用架台の作成 2006年1月23日

壊れたベルを利用 台座をネジ留めして完成 装着した所

愛用のハンディGPSをハンドルに装着。自転車以外にもオートバイや野歩きでも時々使っていて、出先で面白い場所を見つけて座標メモリーしておけば帰宅後パソコンや地図で正確に位置が確認出来、記録した走行データも素材としていろいろ活用出来ます。衛星信号を元にしているので移動速度も比較的正確ですから、スピードメーターの代わりにもなります。

作者の愛用しているのはGARMIN製のetrex Summitという機種で、2001年春に購入、約3万円でした。電源の単三乾電池が日中いっぱいくらいしか保たないのが弱点。

まずオートバイなどへ取り付ける時に使うマウントアダプターを用意し、壊れて鳴らなくなった廃品の警音ベルをカッターやニッパー等でちょん切って加工したうえでマウントアダプターを上面にビスで固定。etrex Summitなら電池込みで150グラムくらいですから、これでも強度的に十分でしょう。

ハンドルに何かを付けたくなった時、加工しやすい樹脂製の警音ベル台座はいろいろ重宝します。

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サドルの抜き取り防止策 2006年1月30日

最近の自転車関連グッズはとても豊富でいろんなアイデア商品があって、ショップサイトを眺めているだけでも飽きません。しかし防犯用品となると一昔前とさして変わりないようで、カーボン・フレームに先進パーツを使った最新レーサーやMTBも路駐する時はあいかわらず長いワイヤーでグルグル巻きにするのが精一杯のようです。

そんなワイヤーロックのカタログの中に、やや細めのカールコードの付いたサドル盗難防止用と銘打った商品がありました。たいていの自転車はサドルの調整がしやすいように可倒式レバーで固定を緩められるようになっていますが、これが逆に盗まれてしまう要因にもなるわけで、そのためサドル部分とフレームをつなぐ短めの専用ワイヤーロックが考えられたのでしょう。中には数万円もするような高級サドルもあるし、そもそもサドルがないと自走出来なくなりますから、ツーリングに出かけた先で抜かれてしまったら面倒です。特にフォールディングバイクはサドルを上げ下げする機会が多いせいか「もし誰かにこのまま持って行かれたらどうしよう・・」と身につまされる度合いが強いですね。

とは言え、この安物にわざわざ専用ワイヤーロックを装備するのも考えもの。そこで何かウマイ方法はないかな〜、とフレームをボンヤリ眺めていたら、ハタと思いついた簡易的手法をちょっと試してみる事にしました。

ピラーの下端にドリルで穴を開け タップでネジ山を切り ビスを締め込む

フレームからシートピラーを取り外し、一番下の部分にドリルで穴を開け、タップでネジ山を加工して適当なビスを締め込みます。タップがなければナットで裏側から固定したり、穴に太めの針金を通して輪を作っておくだけでもいいかも。

フレーム下部から差し込み、セットする 途中の絞り部分でひっかかり上に抜けない

シートピラーをフレーム下部から差し込んで上に出します。そしてサドルを元通り取り付けて、完成。もし不届き者がレバーを緩めて持ち去ろうとしても、ねじ込んだビスの頭がシートパイプの絞り部分にひっかかってそれ以上抜けない、というわけです。

これはシートパイプの直径が途中で絞られていて、なおかつシートパイプの下端が塞がっていないタイプのフレームでしか使えない手ですが、むしろ安手の中国製フレームではこの構造が多いようです。こんな安物自転車のサドルを欲しがるコソ泥がいるかどうかはさて置き、安易なイタズラ目的の抜き取りには十分対抗出来ると思います。もちろん工具を使われたらアウトですけど、それを言い出したらキリがないですしね。

同じくレバー操作で簡単に抜く事の出来るハンドルステムも気になりますが、ハンドルは前後ブレーキや変速機とケーブルでつながっているので、それなりの工具がなければ簡単に持ち去る事は出来ないでしょう。

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リアキャリアとマッドガードを取り外し 2006年1月28日

マッドガードを外した状態

リアキャリアを取り付けてから1ヶ月も経っていませんが、重心が高いせいか荷物を載せると支柱がよじれてしまい、乗っていて車体の安定がかなり悪くなり、何度か危ない思いもしました。これはやっぱり専用の低いキャリアでないとダメなのかなと思い、結局取り外してしまいました。

ついでに前後のマッドガード(泥よけ)も外してみました。車体や乗員への水ハネ防止のため街乗り自転車の必須装備ではあるのですが、この無印フォールディングバイクは回転部の精度があまりよくないせいか、水をバシャバシャとハネるような走り方をすると、すぐ回転部に泥水が噛んでスムーズに回らなくなるのです。あとのメンテナンスも面倒だし、日頃の足は無印26インチにまかせて、とりあえず当機は晴れの日専用お遊び自転車という位置に置いてみる事にしました。


キャリア改・電気スタンド

というわけで行き場を失ってしまったリアキャリアですが、ゴミとして捨てるのもなんか勿体ないので、4箇所あるステーを片側1本だけ残してちょん切り、先っちょに電球ソケットとカサをくっつけて簡単な電気スタンドにしてみました。鉄製で重いから安定もいいです。車庫内でオートバイや自転車をいじる時の手元照明にちょうどいいかな?


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回転部の軽量化 2006年2月23日

軽合金製リムへ交換

不要品バザーで当機とほぼ同型のフォールディングバイクを買ってきました。フレーム本体はヒンジの部分がグラグラでちょっと使い物になりませんでしたが、軽合金製リムが付いていたため、これは使えるゾ!と思い即決。

スチールリムと軽合金リムの比較 軽合金リムの方が狭い 重さの差は歴然

帰宅後バラバラに分解して回転部をチェック。さいわい目立った歪みもなく、少しの修正でまっすぐになってくれました。重さを測ってみると、フロント側で約675グラム(タイヤ無し)。一方今まで使っていたスチール製リムホイールは1,020グラムでしたから、前後交換して700グラム近い軽量化となりました。たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、全重量15キログラムのうちの700グラム減はけっこう大きいもので、持ち上げただけで明らかに違いが判ります。しかも走行中常に回転している部分ですから、ペダルがずいぶん軽くなりました。

問題点としては、従来のスチールリムと較べて幅が3分の2くらいしかないので、今まで使っていた20×1.75インチのタイヤでは少々太すぎ、なんだか風船の上に割り箸で乗っかっているようなルックスになってしまいましたが、これもそのうち細めのタイヤに交換する事にします。

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165ミリクランクへ交換

クランクの長さ比較

こちらは以前自転車店の片隅で見つけておいたパーツで、歯数は今までと同じ40Tながらクランクのアームの長さが165ミリ(芯々)無印26インチと同じサイズのもの。今まで使っていた152ミリクランクと較べてはるかに漕ぎやすく感じます。

でもアームが長くなったぶん重量増になるかなと思いきや、測ってみたら意外にも15グラム軽くなっていました。たぶんアームの断面形が工夫されているからでしょう。


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マッドガード取り付け方法の変更 2006年3月2日

リアのマッドガード

当機は晴れの日専用機という事で、マッドガード(泥よけ)はしばらくの間取り外してあったわけですが、いくら天気が良くても路面が濡れていたり、洗車や工事などで水たまりが出来ている事は珍しくないですし、出先で急に天気が悪くなる事だってあります。わざわざ雨の日に出かけずとも、お外を走る以上やっぱりマッドガードは必需品だよなぁ・・と感じていました。

でもマッドガードは重さもそこそこあり(前後で約670グラム)、走行中は空気抵抗も生みますから付いていない方が楽だし、外した状態でのシンプルで開放的なルックスは捨てがたいものがあります。

この矛盾する要求を折り合わせるには、結局のところ必要に応じてマッドガードを脱着するしかないわけですが、この価格帯の自転車の常として、マッドガード用のダボ(ステー固定用のネジ穴)など設けられていませんから、ホイールのシャフトに共締めしてあるステーを抜くにはいちいちレンチでシャフトナットを回さなくてはなりません。

おまけにこのタイプのママチャリ型フレームでは、単純なフロント側ならまだしも、リア側エンド(ホイール取り付け部)のシャフトの位置決めがあいまいで、上下方向にもわずかにガタがありますから同じように締め込んだつもりでも微妙に狂っている事が多く、前輪と後輪の整列を少し離れた所から目視確認したり、ミシン糸を張って芯が出ているかを見るなどの微調整が要りますから、正直なところよっぽどの事態(タイヤ交換など)でもない限り、あまりいじりたくない部分なのです。それに加えてガード前部に2箇所ある固定ボルトもタイヤを付けたままでは狭くて指が入りづらく、なんだかんだで脱着作業はかなりの大仕事になってしまうわけです。

そこでどうにかリアホイールを付けたままマッドガードが気軽に脱着出来ないかと考え、取り付け方法を工夫してみました。


マッドガードにボルトを立てる フレーム側から蝶ナットで固定 チェーンステーに支持部を追加

まずマッドガードとフレーム間の2箇所の固定ボルトは単純な貫通固定をやめ、マッドガードの内側から少し長めのボルトを外向きに出して、外側からナットで固定。その状態で車体にはめ込み、指で回せる蝶ナットでフレーム側から脱着出来るようにしてみました。

問題の左右ステーは汎用のバンド金具を2個使い、エンド間際のシートステーに挟み込むようにして固定。これでホイールを外す事なく、マッドガードが脱着出来ます。ステー側も蝶ナットにしたかったのですが、ちょうどいいサイズのものが在庫切れでありませんでした。まあ出先で脱着する事はまずないはずですから、とりあえずはこれでOKでしょう。
他のサイトで見た方法ではエンド鉄板部に直接ネジ穴を加工するというのもありましたが、もし穴開けが原因で走行中にポッキリ折れたらと思うと怖くて出来ませんでした。

フレーム固定ボルトを留めているナットのせいで、ガード全体が少しタイヤ側に近づきましたが、この程度では接触する事はまずないです。むしろガードがタイヤにぴったり沿って見えるようになったので格好いいですね(^^)。

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折りたたみ式ステムとフレーム切断 2006年3月13日

折りたたみ式ステム

標準装備の引き抜き式ステムは、乗っているぶんにはそれほど問題はないのですが、いざ折りたたむ場面になるとやはり面倒なもの。脱着する度にハンドルと前輪をまっすぐ合わせてやる必要があるし、抜いた後の置き場所にも困ります。ハダカのステムをフレームの間に押し込むと、動かすたびにあっちこっちにゴツゴツ当たって塗装が剥げてしまう事もありました。
そこで今回入手した折りたたみ式ステムに交換する事で、ずいぶん素早く、しかも簡単にたためるようになりました。たたんだ後もフレームのすき間にきれいに収まるので、折りたたみサイズも全く変わりません。

ただしこのステムはフレームに差し込まれる部分が短く、しかもステム本体に調整機構がないので、ハンドルの高さ調整はフレームへの差し込み長さを加減する以外になく、ステムの途中にある折りたたみのためのヒンジ部分からは一切下げる事が出来ないので上下幅はほとんどありません。
まあ近所のお散歩程度ならこれでも問題はないですが、上体が起きあがったポジションではサドルに荷重がかかりすぎ、1時間以上乗っているとお尻が痛くなったりします。

そこでどうにかしてハンドルを少しでも下げられないだろうかと考えた結果、フレームのパイプを切って下げるしかないという結論に達しました・・。


フォークのコラムを短くカット フレームのヘッドパイプもカット 切る前と切った後の高さ比較

自転車のフロントフォークは、中心のコラム部分がフレーム前端のヘッドパイプの中を貫通していて、上下にあるベアリングと玉押しで挟んで、くるくる回れるように固定されています。特に上側にある玉押しはネジ山を切ったコラム部分にねじ込んであり、これを回す事でフォークを脱着したり、ベアリングの当たり具合を調整出来るようになっているわけです。

このコラムに切ってあるネジ山ですが、たいていのフォークは実際に使う幅よりも多めに切ってある場合が多く、つまりその余裕ぶんだけ短くカットしても機能的に不都合は出ないというわけ。今回のハンドル位置引き下げ工作のキモはここにあります。
もちろんフォークのコラムだけ短くしてもダメで、それに合わせてフレーム側の太いヘッドパイプも同じ寸法だけ短く切る必要があります。採寸しながらいろいろ考えた結果、20ミリだけ短くする事に決めました。ネジ山にはまだあと5ミリくらい余裕がありましたが、切断面が微妙に斜めになったり段が付いてしまうなど、失敗した時の事を考えて安全マージンをとりました。

まずフレームのヘッドパイプ上側にあるベアリング受け皿をマイナスドライバーとハンマーで打ち抜き、ヘッドパイプの端からきっちり20ミリ測って墨引きをしてから、それに合わせて新品の金ノコを慎重に入れ、まっすぐカットします。フォーク側のコラムも同様にカット。ネジ山の部分はヤスリを斜めに当ててきれいに仕上げ、大事なネジ山を潰さないように心がけました。

全体図

どうにか加工が終わり、最初に打ち抜いたヘッドのベアリング受け皿をハンマーと当て木で元通り打ち込んで、パーツを組み付けて完成。やってみると意外にあっさりと1時間くらいで出来上がりました。上の写真でもそんなに大きくは下がっていないように見えますが、実際に乗ってみるとかなり違い、ちょっとした遠乗りにもほどよい姿勢となりました。ヘッドパイプが短くなった事で立ち漕ぎ時の剛性感も若干アップした心持ちです。

ちなみに折りたたみ式ステムと引き抜き式ステムとの重量差は、当初折りたたみ式の方が120グラムほど重く、その後フレームやコラムをカットして約50グラム軽くなり、差し引き70グラムのアップ。今回ついでに530グラムあったフロントバッグも取り外したので合計460グラムの軽減。現在の仕様で実測車重14.5キログラムとなっています。


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リアタイヤが裂けた! 2006年3月28日

避けたリアタイヤのビード部

今日の夕方、日課の河川敷ランに出かける前に「そういえば最近空気圧チェックしてなかったな〜」と思い出し、エアポンプをセットしようとしたら、後ろのタイヤサイドに何か白い粉がついているのに気付きました。指でぬぐってみると、どうもタイヤの表面とリムの接触部が線状に削れている感じ。そして反対側ではなんと、リムとのすき間から中の黒いチューブがぽっこりと顔を出しているではないですか!

これはヤバイ、と急いでリアホイールを外し、タイヤを抜いてみると、全周の5分の1くらいがリムと当たるところで削れ、中のコードが見えています。ひどいのでは向こう側が透けて見えている箇所も・・

今使っている軽合金リムは本来20×1.5インチタイヤ用なのですが、この白いタイヤは20×1.75インチとやや幅広く、リムとの接触面に少し無理がかかっていた事は確かです。今のリムにセットしてからもう400キロは走りましたが、同じ距離を走ったフロント側はまったく異常なし。実はこのリア側のタイヤは買った当初から少し歪みが出ていて、部分的に太さや高さが微妙に違っていたのです。お尻に神経を集中してきれいな舗装路面を走ると後輪が回るたび上下動するのがわかるほどでしたが、走行にはさほど差し支えないので、そのまま置いておいたのです。しかしこうなっては、もはや交換するしかないですね。

とりあえず、あり合わせのノーブランドの黒いタイヤ(サイズは同じ1.75インチ幅)を入れておきましたが、ここで両タイヤを較べてみたら、このブリヂストン製の白いタイヤはリムにセットしてエアを入れると、同じサイズのノーブランドタイヤよりも若干太く見えます。これはどうやらタイヤ全体の厚みが薄く出来ているせいで、作者好みの圧で入れるとパンパンに膨れ、その結果太く大きくなってしまうようです。カタログを見るとなんと子供用タイヤのジャンルに入っているようで、これは使い方が間違っていたのかもしれないですね。

しかし先の歪みの件を含めて、左右ほぼ同じ部分のみが削れている点、そして同じタイヤでもフロント側には全く異常は見られない点などを考えると、単なる製品のバラツキ不良だった可能性もあります。それにこのタイヤは今の軽合金リムに入れる前は例の粗悪なスチールリムにずっとはまっていたので、その時に傷が入っていた・・なんて事もありえるかも?
というわけで、もう1本新品で入れてみて、それでもまたおかしくなるなら別の製品に乗り換えるしかないですが、何より作者はこの白くてもっこり太いタイヤがすごく気に入っているのです。

リアタイヤを新品交換 2006年4月2日

リアタイヤを新しくしました。前回のと全く同じブリヂストンの20×1.75サイズですが、歪みはほぼなし。リムにもまっすぐ収まり快適です。しばらくはこれで行こうと思います。

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軽合金製シートピラーへ交換 2006年4月2日

当機のシートピラーは普通のママチャリと同じ構造で、メッキ処理を施しただけの鉄パイプと、サドルを組み付けるこれまた鉄製のヤグラからなっています。車体の低い20インチ用にかなり長いものがついており、これがいかにも重そう。そこで同サイズの軽合金製ピラーに交換してみました。

軽合金ピラーと鉄製ピラー サドル取り付け部の高さが違う サドルは六角ボルト1本で締める

購入したのはKALLOY製の軽合金シートピラー・SP248という製品。パイプの直径はいわゆるママチャリサイズの25.4ミリで、長さは現在ついているものと同じ350ミリを選択しました。実際の製品を持ってみるとやはり軽い!鉄製のピラー+ヤグラが450グラムあったのに対し、KALLOY製ピラーは全体でも280グラム。しかもサドルの傾き調整は無段階式で6ミリの六角レンチ1本で簡便に行えます。

長さを較べてみると、KALLOYピラーのカタログ値350ミリはピラー下端からサドルのクランプ部分(パイプ部に対して垂直にした位置)までの長さのようです。対して旧来のピラーはそのパイプ長がそのまま350ミリちょうど。しかしサドルとの結合にヤグラを使う構造上、ピラーの先端より少し下に位置せざるを得ないので、両者はカタログ上は同寸ですがKALLOYの方がサドルを若干高い位置に出来るのです。
ただし!フレームとの勘合長(差し込む長さ)は軽合金ピラーの方が少し長く取るよう指示されているので、結局フレームに正しく取り付けた状態でのサドルの最高位置は差し引きゼロでほぼ同じになりました。おそらく鉄よりも軽合金の方が絶対強度が小さいためでしょう。

サドルの固定は1本のボルトで行いますが、組み付け部分の精度の問題か、かなり強く締め付けても体重をかけるとキシキシと変な音が止まらないので、ボルトのネジ山や金属パーツどうしの当たる面にグリスを薄く塗布してやったら音は治まりました。

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トリプルギア付きクランクへ交換 2006年4月2日

トリプルギア付きクランク

以前分解したMTBルック車に付いていたトリプルギア付きクランクを試しに入れて、ちょっと遊んでみました。まあ見かけはいかにもゴッツイですけど、構造はママチャリ物とほぼ同じで、チェーンリング(ギア歯)もスチール製ですからそんなに上等な代物ではありません。5アームのように見える銀色の部分も単なる樹脂製カバーです。

安物ではありますが、アウターギア(一番外側の大きい歯車)が46Tもあるので旧来の40Tクランクよりもかなり速く走れます。ギアが大きくなったせいでチェーンが少し張り気味になりましたが、2リンク足したら解決しました。

アウターギアが旧来のクランクよりもやや外側に位置しているため、そのままでローギア(1速)にするとチェーンラインが相当斜めになってディレーラー(変速機)もかなり苦しそうです。でも通常の走行では1速や2速はまず使いませんからとりあえず問題ないでしょう。もしツーリングで急坂に出会ったら、右足のカカトでチェーンを内側へ少し押してやれば簡単にインナーギア(小さいギア歯)に移行出来ますから、相当な登坂力を発揮出来ます。そして坂を越えたあたりで悠々と自転車を降り、手でもってチェーンをアウターに引っかけ直せばOKというわけです(^^)。

問題点としては、今まであった前ギアカバーが付けられないのでズボンの裾が汚れやすくなった事くらいですが、裾留めバンドを使うようにすればOK。


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無印フォールディングバイク、使用休止 2006年5月19日

おつかれさまでした

この半年ほど、あちこち走り回っていろいろ楽しませてくれた当機ですが、より高性能なシボレーFDB206が就役しましたので、この春の阿蘇行きを最後に、分解して押し入れにしまい込み、休眠に入る事にしました。いつかまた路上を走る日が来るかもしれませんが、それまでゆっくり休んでもらう事にします。


2014年9月29日追記 あれから8年,結局うちでは使う機会がなさそうなので、パーツを組み直して知人に譲る事にしました。震災の影響か、こんな田舎にも自転車ブームはじんわりと来ているようで,日常的に気軽に乗り回せる自転車を欲しがる人が増えているように感じます。

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雑記・これが安さの秘密!?

いじればいじるほど見えてくる、安物自転車の実態。これを見て怖いと思うか、面白いと思うかはあなた次第です・・。

安いリム

リム裏側の段差 ひととおり研磨しました リム表面には点々とサビが

他でもちょっと書きましたが、リムの接合部分がすごく汚く、面取りもロクにしてありませんでした。この写真は多少修正した後のものですが、最初は溶接の山がかなり盛り上がっていてタイヤのフチがそこだけきちんと入らず、ポコッと凹んで見えるほどでした。そのまま走るとチューブに傷が入ったかもしれません。当のリム自体もあまり平行になっておらず、スポークをいくら調整しても回すとフラフラ歪んで見えました。当て木とプラハンマーでこつこつ叩いて出来るだけまっすぐにすべく頑張りましたが、これがなかなか難しいのです。それにあまり叩くとタイヤを引っ掛ける大事な部分まで潰してしまいそうになるし、結局ほどほどの所であきらめました。

材質は普通のスチールで表面にメッキがしてありますが、サビがかなり浮き上がっていたのでスコッチブライト等でガリガリこすって、遠目で見れば見苦しくない程度に光らせてあります。

最近のモデルではこういう安っぽい鉄製リムはほとんどなく、より軽いアルミ合金製に置き換わっているようです。作者もこの後、軽合金製リムへ交換しました。

安いペダル

ペダルの樹脂部分 かなり成形がいいかげんです カッターで仕上げれば大丈夫

成形時の金型の精度が悪かったのか、それともよっぽど使い込まれて摩耗していたのでしょう、薄い部分や角の部分にプラスチックがはみ出してバリだらけ。製品自体よりも、こういうものが出荷検査をサラッと通ってしまう工場の体制にかなり問題アリです。

プラの材質は柔らかく、カッターナイフ等で修正可能。ちなみにオレンジ色の反射板のみ日本のキャットアイ製でした。

安い軸受け

ゆがんだナット ゆがんだ玉押しシールド

ハブナットのネジ穴が垂直に開いておらず、座面が斜めに傾いています。前後ホイールを固定してあった4個のナットのうち3個がこうでした。玉押しについているシールド(銀色の丸い板)も傾いた状態ではめ込まれていて、回すとユラユラ波打って見えます

玉押しの方はさほど実害はないものの、ゆがんだナットで締めるとシャフトを曲げたり、座面が密着しないので締め込みがゆるみやすく、ホイール脱落など事故の原因にもなりえますから、ホームセンターで1万円以内の安物自転車をお持ちの人は、この機会にちょっと調べてみた方がいいかも?

飴のようにゆがんだ玉押し

そしてこれは最近古いパーツをバラしている時に見つけたもの。ペダル回転軸のベアリングに使われていた玉押しですが、本来は富士山のようになめらかなテーパー状になっているべき部分が、斜めにグニャリとつぶされたように変形しています。写真下の正常品と見比べてみて下さい。

どうやらこれは使っているうちに変形したのではなく、最初からこういう形だったようです。なぜかというと、変形した部分にもしっかりとネジ加工がしてあったからです。
でもこのペダルを使っていた当時、回転に違和感を感じたような記憶は不思議とないのです。なぜでしょう?


君は安物を愛せるか

まあ、このように色々と問題のある安物自転車ですが、パーツをいいのに替えるとお金がかかるし、安い自転車を買った意味がなくなってしまいます。リムのわずかな歪みは普通に走る分には問題ないですし、スポーク折れも手荒な使い方をせず、日頃の手入れをちゃんとしておけばそうそう起きるものでもありません。さすがにナットは交換するしかないですが、4個でもせいぜい百円か二百円でしょう、ペダルも気にしなければ大丈夫。あまり欠点ばかりつつかず、頭を柔軟にして大切に乗りたいものです。

もしホイール交換など大がかりな修理を余儀なくされても、近所のホームセンターに行けばパーツ取り用のフレーム付き新車が1万円前後の安値でいっぱい売っているわけで。この手合いに限らず、自転車はパーツをいちいちバラで注文するよりも完成車ごと買った方が安いのです。こういう部分はまさに流通マジックと言えるでしょう。

ただし自転車を趣味として長く楽しみたいと思うなら、最初の段階で3万くらい出せばずっとマシな車体が手に入ります。走行性能はもとよりカスタムの幅もうんと大きくなるし、安全度も高いです。車体の寿命だってかなり長くなるはずです。

とは言っても、流行りに乗っかって日頃ろくに乗りもしない自転車に何万円も払うなんて浪費そのもの。そのあたりはご自分の使用形態や予算とじっくり相談しながら決めましょう。

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