サイドスタンドを上げても、ギアを入れた途端にエンジンが止まるようなら、スタンドの根本にあるスイッチの断線やサイドスタンドリレーの故障が考えられます。
後期型のうち、タンクに立体エンブレムの「Bandit」が貼ってあるもの(97年2月以降のモデル)はクラッチレバー根本にあるスイッチや細い線も要チェック。
バッテリーの劣化や消耗で電圧が低下すると、セルモーターは回りません。
まずスターターボタンを押すたびにカチッカチッという音(スターターリレーの作動音)がするかどうか確認してください。 音がするならバッテリーの劣化、またはセルモーター自体の故障、断線などです。バッテリーの性質上、一度カラカラに上げてしてしまうといくら再充電しても元の性能には戻らないことが多いので注意。
スターターボタンを押してもカチッという音がしないなら、スターターボタンの接触不良やスターターリレー自体の故障、ヒューズ断線などが考えられます。
セルモーター内部の回転子と給電ブラシが、ゴミ混入や摩耗など何らかの原因で接触不良を起こすと回らなくなります。 スターターボタンを押しながら、セルモーターのお尻をハンマー等で軽く叩くと接触を回復して回り出す場合があります。
スターターを押してもカチッと音がするだけで、エンジンが掛からない状況になりました。その時はバッテーリーからのマグネット式リレースイッチ(これからカチッと鳴ってました)をスターターONと同時にスイッチ電極をスパナで通電させたら、かかりました。それ以来、症状が出ていません。
(2004-08-03/ないとさんより)
スターターボタンを押すと、ガキッと音がしてセルモーターが停止。しかし症状が出ない時は普通に回る、という状態でした。いろいろ調べた結果・・
以上のことからまずセルモーターの不良と判断し、交換しました。しばらくは調子よかったのですが、再び発症。次にエンジン側のスタータークラッチを交換することで治りましたが、長期入院ついでに総点検をやってもらったところ、キャブもオーバーフローが起きていたそうです。これら3つの複合トラブルだったのかもしれません。
(2004-11-23/すえぞさんより)
別のメーカーのバイクですが、高速SAでしばらく停車し、エンジン掛けようとしたら、カチッという音だけで、クランキングしません。押しがけしようとしても後輪ロック状態。セルモーター直結しても回らない??
「焼付いたかな〜?」もしやと思ってギヤを3速に入れ、バックでそろそろと動かしたら案の定、エキパイとマフラーの継ぎ目(BANには無い)からたらたらとガソリンが!! シリンダー内にオーバーフローしたガソリンが溜って、圧縮上死点前でエンジンがロックしてたんですね〜
その後かぶり気味ではあったけど、派手なアフターファイヤー響かせながら無事に掛かりました(^^)/
(2004-08-03/mic27さんより)
起動時にセルを回すと「キュルキュル、スコーン」と音が鳴って止まってしまいました。その時にハンドルに少しだけの振動があります。その後はセルを回そうとしても「ギュ」といい回りませんが、キーをオフにしてしばらくするとちゃんと回ってエンジンがかかります。この症状はエンジンを止めてから短いと2時間位で再発してしまいます。
これはキャブレター内のニードルバルブのハウジング側のOリングから漏れてオーバーフローしていたのが原因でした。燃料がシリンダー内にいっぱい溜まってしまったのです、この状態ではエンジン始動時の高圧縮で大変なストレス(ピストン及びコネクティングロッド)となるので、早急に原因探求及び修理が必要です。
(2004-10-11/にゃすもんさん・まっきーさんより)
高速道路を下りて一般道の交差点の信号待ちでエンジンを止めた後、青になってからエンジンを始動させようとしたら、セルモーターが回らなくなりました。エンジンがロックしたようになって、車体を押してもガクガクするばかりでタイヤが回りません。押しても駄目ならと、後退させたらタイヤは回転しました。エンジンからセルモーターを外しても状況は変わらず。
ゼネレーターカバーを外してみたら、ローターのマグネットの一部が割れてひっかかり、回転を邪魔してロックしていました。
応急処置としてマグネットの欠片(約25X12X8mm)を取り除き、カバーを復旧後、40kmぐらい走行しましたが、ローターのアンバランスで多少振動が出るので、早めに交換しようと思います。
(2012-04-29/ワサビーさんより)
先日高速SA内で降車後、再び乗車する際セルが回らず、始動不能になってしまいました。
2速や3速で押しがけ手順を踏んでも、後輪がロックしてエンジンを動かすことができません。バッテリーに直接電圧をかけてもセルは回りません。セルモーターのお尻たたきも駄目。
80キロほどの距離を時速120キロで連続走行し、SAの駐車場に停めて20分後にこの症状が突然現れました。
数日後バイク屋から連絡があって、結局「冷却水の劣化によるオーバーヒートとエンジンの焼きつきが原因」だったようです。冷却水がありえないくらいまっ茶色になってました。たぶんラジエーターも錆でつまってたことでしょう。「250とはいえ義務化されている1年点検を怠ったせいだ」との返答を頂き、やるせない気持ちです。たった1年であんなに冷却水は濁るものかなという疑念を抱きつつも、点検を怠った自分の落ち度は明らかなので、涙をのむしかありません。
(2004-08-06/merry11さんより)
意外とガス欠って場合が多いです。
ガソリンが少なくなっているのに燃料切り替えコックをリザーブ(RES)にするのを忘れた、 あるいは前回の給油時にON位置に戻すのを忘れ、すべて使い切ってしまった・・などです。燃料コックそのものが故障・目詰まりした例もまれにあります。
バッテリーが弱っていると、たとえセルモーターが回っても、なかなか始動出来ない場合があります。ちょっとの間、補充電をしてやると元通りかかりやすくなるケースがほとんど。
Banditはバッテリー点火式ですので、電圧が極端に弱ると押しがけでも始動しにくいです。
ちょっとした期間(数週間くらいとか)エンジンを動かさなかった場合、キャブチャンバー内のレベルが下がってしまって始動の一発目がかかりにくくなることがあります。
初期型の場合は燃料コックをPRI位置にして2,3分くらい置いてから始動してみてください。この方法は取り説にもちゃんと書いてあります(※かかったら燃料コックを戻しておくのをお忘れなく)。チョークを併用してもいいでしょう。
ON位置で走行中にガス欠となり、コックをリザーブ(RES)に切り替えるのが遅れてエンジンが止まってしまった場合も、キャブ内のレベルが下がっていますので、上記の始動方法をとってください。
PRI位置のない後期型の方は素朴な疑問/燃料コックの位置の意味を参照してください。
タンクのキャップにある小さなエア抜き穴が水や汚れ・氷結などで詰まったり、タンクバッグの底で塞がれると、空気が抜けずにガソリンの落下が遅くなり、高速域でモタついたりエンジンが止まってしまった例があります。
参考リンク:
初期型Bandit250:タンクキャップの分解・掃除
洗車したら、なぜかエンジンがかからなくなりました・・。
タンクキャップのエア抜き部分に洗車のさいゴミが流れ込んで空気が入らなくなり、結果ガソリンがキャブに落ちなくなったのが原因。 タンクキャップを分解掃除したら何事もなくかかりました。
寒い朝や大雨の翌日など、ガソリンタンクの底に少量の水がたまってキャブに流れ込み、始動困難となるケースがあります。 日頃長距離を走らない方も、時々はリザーブに切り替えて底にたまりがちな水気を抜いてやりましょう。
参考リンク・
初期型Bandit250・キャブレター本体の取り外し
'92 Suzuki Bandit250 Maintenance・キャブフロート室の水抜き
エンジンとキャブを繋ぐゴムの筒(インシュレータ)が緩んでいると水分が侵入し、雨の日に始動が悪くなったり、吹けなくなる事があります。 キャブ周りのバンドのネジを確認してみてください。
プラグにまったく火が飛ばず、イグナイターやコイル等、いろいろチェックしてみても原因がつかめず、もう一度最初から電装品を総チェックしたところ、一度は確認したはずのピックアップコイルの不良が発覚。新品交換後なんなく始動できました。電気部品はたとえ不良でも、状態によっては導通したりしなかったりする場合があるので、慎重なチェックが必要です。
「Bandit250取扱説明書」より、エンジン始動手順についての記述を抜粋してみます。
- エンジンが冷えているとき
- エンジンストップスイッチがRUNの位置になっているのを確認。
- 燃料コックがON(またはRES)になっているのを確認。
- メインキーをONに。
- ギアチェンジをニュートラルにしてグリーンのランプを確認。
- チョークレバーを手前にいっぱい引く。
- アクセルは回さずにスターターボタンを押す。
- エンジンが暖まっているとき
- (1から4までは上と同じ)
- スターターボタンを押す。
- 1ー2回でかからない時はアクセルを1/8ー1/4ほど回したままでスタートボタンを押す。
- エンジンがかかったら
- スタートボタンから手を離し、アクセルも戻す。
- スターターを押して5秒以内にかからかければ、10秒ほど休んだのち再トライ。
寒い朝の一発目の始動は、チョークを使った方がいいです。
スタートボタンを押すのは長くても2,3秒くらい。長々と回してもバッテリーが減るだけです。かからなければサッと離し、ひと呼吸置いてから再トライ。
かかって回転がぐーっと上がったら、2〜3千回転くらいになるまでチョークレバーをゆっくり戻し、落ち着いてきたら最終的にはぜんぶ閉じます。 この間、長くても30秒から1分以下。あまり長時間やってるとプラグをカブらせてだめにします。チョークを引いたままで走行するのも同じ。
すでにエンジンが暖まっている場合は、チョークは引かずにアクセルを少し開けてからスタート。
車体によってもいろいろクセがあると思うので、自分のバイクに一番良い”始動儀式”を見つけてください。
エンジンをかけるためには、以下の条件が必要です。
エンジンが全くかからない場合、まずは1と2を疑います(3は修理に相当お金がかかります)。 ただしバッテリーとオイルは新品なのが前提。
●チェックの例
まずシリンダーにガスが入って来ているかどうかを確認します。セルを回した後プラグを外して、濡れているかどうか? もし濡れていないならキャブ(燃料系)がアヤシイ。濡れているなら電気系がアヤシイ。
ここまでが大丈夫なら、多少なりともかかろうとはするはず!
かかりそうでかからない、かかっても調子悪い場合。
こんなところでしょうか。とりあえずオイルとフィルター新品にして、プラグから火飛んでるの確認できたらキャブ&コックをオーバホール。タンクが汚れているようならタンクの掃除も。
どうしてもかかりが悪い時、各気筒のインマニ(吸気側・キャブの奥)にキャブレタークリーナーをひと吹きすると、始動がしやすくなります。
キャブクリはガソリンよりも霧化しやすく着火しやすいので、いいチョーク代わりになります。アクセル全開にして、キャブの奥の方に軽くシュッと吹く感じ。(もちろんタンクやエアクリーナーボックスを外した分解状態で)
まずエアクリーナエレメントをチェック。すべての250と後期型400の乾式エアクリーナは、取り付けた状態では汚れがわかりにくいので、いったん外して中を覗いてみましょう。 真っ暗で光が透けて見えないものは外側から高圧エアーで吹くか、思いきって交換です。4〜5千キロ使ったらほぼ寿命でしょう。初期型400のみ湿式エレメントを採用しているので洗えば再利用できます。
キャブの同調が狂っていると、アイドリングが全然落ち着かなくなります。造られてから年数のたっている車体や、自分でキャブを分解したあとなどは特に狂っていることが多いです。調整にはバキュームゲージという計測器が必要なので、バイク屋さんでやってもらいましょう。
参考リンク・
初期型Bandit250・キャブの同調とゲージの自作
プラグにちゃんと火花が飛んでるかチェックしてみましょう。寿命はだいたい5千キロ。 イリジウムなどの高性能プラグでも、寿命はそれほど大きく変わらないようです。
プラグに問題がなくても、プラグキャップやコードが接触不良だったり、点火用のイグニッションコイルが劣化していると、 火花がきちんと飛ばなくなります。コイルは1次側2次側の抵抗値を測ることでおおむね判断できます。
250の場合(初期・後期とも)1次側:2.5〜3.8Ω 2次側:13〜18kΩ
マニュアルには特に明記されていませんが、プラグキャップを外したコイル単体で測定します。テスタの電池が消耗していると正確な数字が出ない場合があります。
古い車体だとキャブ内のゴムパーツが劣化して、燃料の流れが乱れて不調になることがあります。これはキャブのオーバホールしかないでしょう。
バッテリーが怪しいです。新品でもいったん完全放電させてしまうと、充電しても元には戻りません。半年も線を外さすに置いておくと完全放電してしまっているかも・・・。ジャンプコードで別の車のバッテリーに繋いでみて正常に戻るようなら可能性は大きいと思いますよ。
(2004-09-27/鈴鹿人さんより)
アクセルワイヤーの取り回しがまずかったり、内部の注油が切れると、摩擦抵抗でワイヤーがうまく戻らなくなることがあります。
後期型250/400では2本引きのワイヤーを採用していますが、これがグリップ部分で引っかかって戻らなくなり、回転が落ちなくなることがありました。
夜、真っ暗な中で作業して、うっかりプラグコードを差し込む所を入れ違えたら、回転が5,000回転から落ちなくなったことがありました。
初期型250で、キャブを掃除したさいジェットの締め付けが不十分で、エンジンの振動でメインジェットがキャブ内部で脱落し、4,000回転あたりから落ちなくなったことがありました。 4つのうち1箇所落ちただけでこうなります。
キャブの同調がずれている場合があります。バイク屋さんで調整して貰いましょう。
参考リンク・
初期型Bandit250・キャブの同調とゲージの自作
寒い冬の朝には時々ある現象で、しばらく置いておけば、たいていは復活します。エンジンが暖まりきらないうちにエキパイに軽く触れてみると、どれがサボっているかがわかります。熱いときは水をかけてもいいです。
いつも決まった場所がサボるようなら、そこのプラグやコードなどをチェックしてみて。
エアクリーナーが汚れていないかチェックしてみてください。
キャブの同調がずれている場合があります。バイク屋さんで調整して貰いましょう。
参考リンク・
初期型Bandit250・キャブの同調とゲージの自作
古い車体だとキャブ内のゴムパーツが劣化して、燃料の流れが乱れて不調になることがあります。これはキャブのオーバホールしかないでしょう。
キャブが部分的にオーバフローを起こしていませんか?チャンバ内のフロートがうまく動いていないのが原因です。 フロートのニードルバルブ部分にゴミがつまることで起きやすく、チャンバ内のガソリンをドレンコックから全部流してしまうと、 その勢いでゴミがとれることが多いです。
それでもオーバフローが治らない場合は、キャブのオーバホールが必要になるでしょう。
まれに燃料負圧コックの開きっぱなし(負圧弁の詰まり、張りつき)でオーバフローを引き起こす場合があります。
動かないシリンダーのプラグにちゃんと火花が飛んでるかチェックしてみましょう。プラグキャップやコードが接触不良だったり、点火用のイグニッションコイルが劣化していると、 火花がきちんと飛ばなくなります。
プラグへの印加電圧が低いと、取り外して点検した際は火が飛んでも圧縮圧力で失火する場合もあるので、 左右のコイル配線を入れ替えてみて、サボってるシリンダーの位置が変われば、イグニッションコイルの不良ですできれば新品のプラグに交換してから確認すると確実です。
ホットワイヤーの漏電が原因で2発死んだ事があります。1個のイグニションコイルから二本ずつワイヤーが出てますが、それぞれ下側から出てる方が、微妙な径の違いから水が侵入するらしいです。ビニールテープで対策していますが、朝は希に症状が出ます。
1本だけプラグ自体の締め付けがゆるんでいて、3気筒になっていたことがありました。
PS(パイロットスクリュー)が合っていなかったり、スロー系のパイロットジェットが詰まっていると、混合気が薄くなりすぎてパンパン鳴ることがあります。
それと、イグニッションコイルの1次側コードが抜けていて、2箇所のプラグに火花がまったく飛ばない状態でしつこく回しているとパン!と鳴ることがありました。
(2003-01-14/kanetaさんより)
プラグの締め付けが甘くなってませんか?甘いとバンバン鳴り捲ります。
(2005-06-10/keyさんより)
参考リンク:
走行中のトラブル・エンジン/マフラーから爆発音がする
ガスケットの劣化が原因と思われます。交換が必要です。暖機運転をしないでイキナリ回すと、継ぎ目からオイル漏れがしやすくなることがあります。 パーツ製造時の公差による若干の個体差も影響します。
キャブレター下部にはガソリンを貯めておくチャンバー(部屋)が個別にあり、フロート(浮き)に連動したバルブで一定の油面高を保つしかけになっています。
(水洗トイレのタンクと同じだと思えばよい)
バルブにゴミが詰まったり、何らかの原因でフロートがうまく動かなくなると、キャブ内にガソリンが多量に流れ込み、許容量を越えて排出用ストローなどから外部に出てきます。このような状態をオーバーフローと呼び、ひどい場合はエンジンのシリンダー内部に液体のガソリンが大量に流れ込み、圧縮しきれずにセルモーターが回らなくなったり、ピストンからクランクケースに流入してエンジンオイルと混じりあい、見た目のエンジンオイル量が異常に増えることがあります。
完治させるにはキャブをオーバホールするのがいちばん確実ですが、キャブは精密器械ですから細心の注意が必要、自分で分解して元に戻す自信がなければ、バイク屋さんに頼みましょう。
参考リンク:
メンテナンスに関する質問/キャブOHの工賃は?
燃料コックをPRIにしておき、漏れているキャブのドレン(下部の排出ネジ)をゆるめてガソリンを抜くと、運がよければガソリンの流れ込む勢いでゴミが落ちてくれる場合もありますので、手間かけてバラす前に試してみてください。
「ドライバーの柄でキャブを軽く叩く」というのが一般のメンテ本によく載っていますが、これで解決できたという話はBands!界隈では不思議と聞きません。それくらいで落ちるようなら、走行中の振動でとっくに流れ落ちている気もします。これはゴミを落とす目的というより、フロートが内部でひっかかっているのを直すための古い手法で、まだ機械精度が低かった頃の名残ではないでしょうか? でも試すだけならタダですので、一度やってみましょう。
燃料コックをPRI位置のまま長時間放置すると、特に故障はなくてもタンク内のガソリンの重さでフロートバルブがわずかに開き、オーバーフローを起こすことがあります。
(取扱説明書にも「PRIの使用は一時的に」と明記してあります)
まれにコック内部の負圧開閉バルブにゴミが詰まって、コックのレバー位置にかかわらず「永久PRI状態」になる場合もあるので、キャブをいくら掃除してもオーバーフローが止まらないという方は、こちらもチェック。
参考リンク:
素朴な疑問/燃料コックの位置の意味
僕の場合キャブチャンバーのドレンを開けただけでは治らず、フロートからニードルバルブを抜いてみると、フロートのフィルターを止めている内側のプラスチック樹脂が剥がれて詰まっていたのが原因でした。
ゴミを除去したら治ったのでそのまま乗っていますが、フロートの劣化が原因だったので再発する可能性を考え、フロートを注文しようと思っています。ただ、これまた高いようですね(泣)
もう製造後10年経つものは、プラスチックなどの部品の劣化が進んでいると思われるので、もう限界の時期なのではないでしょうか。250で車検が無いだけに自分でアクシデントが起こるのを未然に防ぐようにした方が良いと思います。遠出している時に起きたらかなりヘコみますし、不安ですから。
(2003-08-25/yoshiさんより)
私の91年製400Vも、一番左のキャブからガソリンがにじんで、燃費が8km/L台まで落ちました。OH2万円コースを覚悟しましたが、ものは試しにハイオクガソリンを入れたところ、症状が劇的に解消しました。その後1,000kmほどはハイオクを入れ続け、現在はレギュラーに戻しましたが、燃費は20km/L台前後を維持しています。
症状の度合にもよると思いますが、こういう例もあったということで。
(2004-05-10/TADさんより)
始動時に白い湯気みたいなのが出るのはごく普通のことです。正体はただの水蒸気。特に秋冬で気温の低い朝夕や、湿度の高い雨の日にはよくあります。エンジンが暖まってくると自然に消えます。
これが青白く刺激臭のある煙だったり、走行中もモウモウと白い煙が出まくるようなら、燃焼室内部にオイルが漏れて燃えている可能性があります。ピストンリングの摩耗などで下部のクランクケース側から燃焼室に漏れ出すのをオイル上がり、吸気/排気バルブのシャフト部分から下に落ちてくるのをオイル下がりと呼び、修理するにはどちらもかなりのお金と手間が必要です。
初期型では製造されてから10年以上たっているものも多いので、ある程度は仕方がない部分もあります。
上にも書いてありますが、エンジンが調子良く動くには
この3つが揃っていることが必要です。
このうち「圧縮」は専用のゲージを使って測りますが、もし落ちているとなれば、エンジンのオーバホールしか手はありません。
火花が飛んでいて圧縮も正常な場合は、「よい混合気」が来ていないための不調と言えます。 まずキャブのオーバホール、エアクリーナーの清掃・交換、ガソリンのチェック、燃料コックのチェック、タンク内部(ゴミやサビ)のチェック、オイル・プラグの交換を行ないます。
キャブはガスケット、Oリング、ダイヤフラムの類は全て新品に。インシュレータも状態を見て交換します。
ジェット類は全てチェック。汚れが軽い場合は、荷札等についている微細なハリガネの先などで穴を慎重に掃除し、キャブクリーナーに浸します。汚れがひどい場合には新品交換と、とにかく徹底してやった方が良い結果が出ます。
そしてキャブを車体に組み付けた後は、必ずバキュームゲージで同調を取ります。
これだけきちんとできれば、点火系・圧縮・混合気がよい状態になっているから、必ず調子良くなるはずです。
原因が電気関係だとすれば、イグニションコイル、ハイテンションコード、プラグキャップなどが怪しいです。 これらは全て一度に新品にした方がベスト。どれかが劣化していると、他のものにも影響が出て、またダメになりやすいからです。