エアクリーナーボックスが外れたら、キャブの下にあるドレンボルトをゆるめて、キャブのチャンバー内に残っているガソリンを抜きます。
ドレンボルトは4ミリの六角レンチでゆるめます。2番と3番はちょっとやりにくいかもしれません。ドレンをゆるめるとガソリンがドバドバ出てきますので、キャブの下に受け皿を敷いておきましょう。写真では胴部分を切り抜いたペットボトル(小サイズ)を受け皿にしていますが、フルに入っているとこれの半分近くも溜まります。
ボトルの底に白い紙をしいておくと、ガソリンと一緒に微細なゴミが出てくるのがわかりやすいです。こういうゴミが目立つようなら、キャブ内がかなり汚れている可能性がありますね。
ガソリンが出きったら、インレットパイプ(エンジンとキャブをつないでいるゴムのパイプ)をとめているバンドのビスをゆるめます。2つあるバンドのどちらでもいいですが、はめ込み直径の細いエンジン側をやった方が抜きやすい気がします。バンドがグルグル回るくらいゆるめないとうまく抜けてくれません。ここはあまりいいネジを使ってないので、つぶさないよう慎重に。
4つともゆるめ終わったら、キャブをしっかり持って、ゆるめた所を支点に上下に揺するようにすればユルユルと外れてきます。あまり無理にこじるとパイプを痛めますので注意。
インレットパイプは4つとも直径は同じですが、2番にだけ燃料コック用の負圧取り出し口がついていますので組み立て時には注意してください。あとの3つは全く同じ物です。もしこの取り出し口が2番になかった場合、かつて誰かに分解された経歴があるものと見てもいいでしょう。
もっとも、負圧を得るには別に何番であっても問題はない気もしますが、CBやZなど他の車種を見渡しても並列4気筒エンジンでは内側の2番から取る例が多いようですね。もしかしたらパイプがぶら下がっている部分を外側に持って来たくないという、単なる外観上の配慮からでしょうか?
ちなみに95年以降の後期型Bandit250では1番インレットパイプの上側から取っています。
キャブを外したあとは、エンジンのシリンダー内にゴミが入らないようにウエスでカバーしておきます。きれいな新聞紙を丸めて穴の中に突っ込んでおいてもいいです。