「山賊」「ならず者」「無頼漢」という意味です。
スズキはこの手の名前を付けるのが好きなようです。他にはDESPERADO(無法者・ならず者)、MARAUDER(略奪者)、INTRUDER(侵入者)、SAVAGE(どう猛な)など。
まず見分け方を。
250にはまず新型旧型の二種類があり、新型(初期型)はGJ77A、旧型はGJ74Aという型式になります。外見を文章で説明するのは難しいので、下の年式表などで見たほうがよいかと思います。
新型(後期型)にもノーマル、V、VZの3種類があります。ノーマルとVの違いはシリンダーヘッドカバーの色が銀色(ノーマル)か赤(V)かです。VZはシリンダーヘッドカバーが赤いのに加え、ビキニカウルを装備しセパレートハンドルになっています。
ノーマルとVには97年に一度マイナーチェンジが行われており、相違点は「Bandit」のステッカーがテールカウルにある(97以前)かタンクにある(97以後)かとスイッチ類が四角い(97以前)か丸い(97以後)かです。VZは97年以降しかないのでこの点は注意しなくてよいです。
性能差ですが、マックスパワーは旧型の方が5馬力ほど多いですが、新型の方が低中速のトルクが太く扱いやすいと聞きます。Vありと無しですが、Vの方が低中速からも扱いやすい……はずです。
以上新型250乗りの回答でした。
(2004-10-16/ARAさんより)
初期と後期で一番変わる性能面は足だと思います。タイヤもバイアス→ラジアルに変わっていますのでフィーリングはかなり違いますね。他にも書かれていない事ありますが、購入価格は多少高くなっても年式は新しい方が後々安上がりだと思います。古くなる程色々壊れたりトラブルも多くなりますから。
(2004-10-16/タカ702さんより)
参考:年式一覧
250Vや400Vなど、車名にVのつくBanditのエンジンには、VC機構と呼ばれるスズキ独自のバルブタイミング可変機構が搭載されています。毎分10,000回転前後の領域を境に、バルブの開閉タイミングと開かれる量を切り替えることで、中低速域のバルブ作動を最適化し、トルクを増して乗りやすくする目的で採用されています。
つまり機構的にはトップエンドでのパワー増強にはほとんど寄与していない、とされています。実際にもVありとなしのカタログ値は変わりません。
参考リンク:
走行中のトラブル・エンジン/VCが体感できない
メーカーのサイトにも中古車検索のコーナーがあると思うので、そこでいろいろ調べてみるといいのではないでしょうか。
VCはバイクを速くするための機構ではありません。乗りやすくするためのものです。少なくとも、どちらのバンディットも、最高速のポテンシャルは公道での使用域を超えています。よって速いか遅いかは、純粋に乗り手の腕に左右されると思って間違いないです。
(2006-06-26/YUHYAさんより)
愛があれば大丈夫。適切なメンテをしてあげればさらに大丈夫!
初期型モデル、ことに車検制度のない250ではよく言われることが多いです。しかし製造されてから10年前後たっていることを考えれば、ある程度は仕方ないでしょう。でも整備不良を棚に上げて「クセがあるから」のひとことで片づけられている場合も多い気がしますね。ちゃんと整備しておけばまだまだ使えますよ。
そろそろ初期型は純正パーツの供給が心細くなってくる時期。これからBanditを購入しようと考えている方は、95年以降の後期型をメイン候補に考えた方が、長い目で見れば有利でしょう。
初期型250は当時のレーサーレプリカGSX-R250Rのエンジンを、キャブの口径を絞り(32φ→30φ)ジェット類とニードルを小変更しただけの状態で積み込んだ、外観とは裏腹に結構スパルタンなバイクです。
高回転&高負荷(温度)の状態でパフォーマンスを発揮するタイプのエンジンなので、たとえ完調な状態でも長時間停車状態でアイドリングを続けたり、 低回転域のみでストップ&ゴーを繰り返すような走り方をするとカブリ気味になり易く、また油脂類やエレメント類などの各消耗品も劣化しやすいです。もちろん特性を知った上でポイントを心がけて乗って維持すれば、そんなに気難しい訳でもありません。
「初期250はよくカブるのか?」と問われたら、私は「いいえ、状態によります」と答えます。
ただ、そんなに突き詰めた性能を求めずに走り易さと維持のし易さを重視した他メーカーのモデルと比べて酷評される事が多かったせいか、 95年のフルモデルチェンジ後の後期型では、特にキャブを中心に車体を見直し(ダウンドラフト→ホリゾンタルなど)、日常域での扱いやすさが大きく向上したようです。
実際乗り比べても、日常域では若干ながら中域のトルクが太っていて、後期型の方が乗りやすく感じました。それが速さとして感じる人もいるかも知れません。 でも個人的には荒々しくも鋭く吹け上がる(ただしセッティングの出てる)フルパワーの初期型が好きです。
「なんでもいいから安く買えるやつが欲しい」という理由だけで初期型250を購入するなら、やめておいたほうがよいバイクではありますね。
「初期250はカブりやすいか?」という質問に簡単に答えるなら「Yes」だと思います。でもそれは上記にもあるとおり、回して走っていられる(渋滞が少ない)ならカブることはないと思います。 これにも注意があって、やっぱりキャブの調子が良くて、止まっていた時間が短い車両なら、と言うものですね。
キャブの問題はお金で解決できますが、時間の方はしばらく(3,000Kmくらい)走り回れば解決すると思います。 この3,000Kmってのが意外と長くて、渋滞の多い地域ではかなり悲惨です。
でも、俺は初期型フルパワーが欲しいと最近は特に思います。やっぱり、好きならですかね。でもお金はかかります(笑)
それはたぶんバイク屋さんが、いちいち修理に持って来られたら面倒だから言ってるだけでは?(笑)私の初期250はそんなことないですよ。走らせ方とメンテの仕方の問題ですね。
しかし250は車検がないのでロクなメンテもされないまま長年酷使されてきた個体が多いのも事実。低回転ではやる気を出してくれないエンジンなので無理やりブン回す人も多いですし・・。もし不調をかかえたままの個体に当たってしまったら、正常に戻すにはそれなりの時間と出費が要るでしょう。
それに初期型のパーツはそろそろメーカーでも欠品が出始めています。なにしろ10年前のバイクですから。 これからBanditを買うなら後期型(’95〜)が良いです。特に250Vは中低速トルクが増強されていて、初期型250よりかなり乗りやすいのでオススメですよ。
ラジアルとバイアスの違いはカーカスの配列の違いで分けられています。ラジアルの特徴としては転がり抵抗が少ないため燃費がよかったり、摩耗しにくかったり、安定性がよかったりとバイアスより良い点が多く、バイアスの方が構造がシンプルなため値段の差があると思われます。(ラジアルの方が高く、バイアスは安い)
「純正でラジアルタイヤの車両にバイアスは良くない」と言うことですが、私はそうは思いません。確かにバイアスとラジアルの性能を比べればラジアルタイヤの方がいいですが、バイアスでも十分いけます。現に私のバンの前のオーナーがバイアスを履かせていて、現在私はそれに乗っていますが、問題ないです。ラジアルに比べれば減りは早いと思います。グリップも違いますが、要は乗り方ではないでしょうか。普通に乗るぶんでは、私は問題ないと思います。
(2005-04-10/まーひーさんより)
バイク屋に勧められて、以前乗っていた250V(ラジアル純正)にダンロップのTT900(ハイグリップバイアス)を履かせたことがあります。サイズは前期型の純正と同じものでした。それまではずっとGPR80を履かせてましたが、換えても全く問題なかったです。おそらくGT501でも大きな問題はないでしょう。操縦性は当然かわりますが、慣れの範囲内だと思います。
「ラジアル指定車にはラジアルを〜」的なことは、私もいわれたことがあります。確かにメーカーが想定している車体のバランスは崩れるかもしれませんが、サーキットで攻めまくるのでもなければ、そう不都合はないんではないでしょうか。ホイールサイズは前期・後期共通ですし。
(2005-04-11/くまぷーさんより)
私は後期250(ラジアル純正)にブリヂストンBT45(バイアス)を履かせています。サイズもF:110/70-17でR:140/70-17です。ロードインデックスも同じなので履いてみたところ、特に問題ありませんでした。
微妙にテールアップになるので倒れる感じが強くなりましたが、リアショックのプリロードを一段落として対処しました。乗り心地は路面からのショックがちょっと角張った感じになりました。
(2005-04-14/ARAさんより)
250/400とも状態がよければ、メーターいっぱいまで出るはずです。もちろん国内では高速100キロ、下道60キロまでしか出してはいけません。
メンテの仕方やバイクの整備状態が悪いとスピードが出なくなる場合があります。
じゅうぶん使えます。初期型250で日本一周や全県制覇されている方もおられます。もちろん日頃の整備はきちんとやっておきましょう。
3万2千キロ走った90年式の初期型250で、九州から北海道まで自走で往復しました。途中リアのブレーキパッドを交換した以外は、トラブルらしいトラブルはありませんでしたね。走行距離6,003km、使ったガソリンは311リットルで平均燃費19.3km/Lでした。
「スリングショット」はキャブの形式、愛称です。16VALVEはエンジンの吸排気バルブの総数。
サービスマニュアルによれば、
ピストンバルブの形状を平面と円柱の中間形とすることで、吸入抵抗が減少してレスポンスも上がる
と説明されています。スリングショットの名前自体は昔流行した「スポーツ用パチンコの名前からとったもの」(メーカー関係者:談)で、 語感の響きのよさやカッコよさ以外に、特にこのキャブの構造や特性に関連した命名ではないようです
特にボディに書かれていなくても、初期後期とも400cc以下のBanditはスリングショットキャブと呼ばれているようです。
Pとはパーキング、駐車灯の意味です。初期型250/400に92年8月まで装備されていました。ハンドルロック状態でヘッドライト内のポジションランプと尾灯が点灯し、そのままキーを抜くことができます。
しかし実際に使っている人はあまり見ません。電源がバッテリーから直接つながりますので、このまま放置すると当然バッテリーが消耗してしまいます。
その後常時点灯となってライトスイッチ自体がなくなり、ポジションランプ/駐車灯も廃止されました。
リザーブ分は全容量に含まれます。各容量は走行状態によって多少の変動があります。
Banditの燃料コックは負圧式なので、エンジンがかからないと内部にある開閉弁が開かないのでガソリンがキャブに流れ落ちて来ません。 走行中にガス欠で止まってしまったり、長期間バイクを動かさなかった場合などは、そのままセルを回してもキャブ内のガソリン量が減りすぎているため、始動困難になります。その場合まず燃料コックを PRI位置にして1分ほど放置し、キャブにガソリンを強制的に流し込んだうえで始動させます。
エンジンがかかったら、すぐON(またはRES)に戻します。長時間PRIのままにしておくと、キャブがオーバフローを引き起こすことがあります。
メンテナンスなどで燃料ホースを抜く時は、PRI以外の位置にしておけば大丈夫です。それでもガソリンが漏れてくる場合は、コック内部の弁の張りつきやゴミ詰まり等が考えられます。
参考:走行前のトラブル・エンジン/キャブからガソリンが漏れる
後期型250/400には表向きPRIポジションがありませんが、レバーのストッパーとなっている小さなプラスネジを外して、そこから先にレバーを回すとPRIと同じ働きをしますので、 ガス欠やキャブメンテの後でガソリンを流し込むときに重宝します。
ただしこれは正規の使用方法ではありませんので、もしトラブルが発生しても作業者個人の責任でお願いします。
という作者の落書きがある。だが連載当時まだ後期型は出ていない。ここで言う旧型とは92年に実施された馬力規制マイナーチェンジよりも前に作られていた59馬力モデルを指しているものと思われる。「誰がなんと言おうとバンディットは旧型の赤が最高!!」
センスタが標準装備だったのは初期型のみで、後期型から別売りオプションになりましたから、付けていない人の方が多いようです。マフラーの種類によってはセンスタが邪魔になったり、軽量化を狙って洗車やメンテナンスをするとき以外は外して走っている人もいます。
後期型用センタースタンドはメーカー純正品が7千円くらいで買えます。
スタンドセット、センタ No.42100-33810
初期型と後期型では取り付け部分の構造や寸法が異なるので、互いのセンスタの交換流用はできません。