パナレーサー Pasela 20×1.50 (37-406)へタイヤ交換しました。FDB206のリムは1.5インチ幅のタイヤが適正サイズですから、今まで使っていた1.75インチサイズはかなり無理をして履いていました。今回の交換で重量も軽くなり、本来の自然な感じに戻ったと思います。チューブはまだまだ使えそうでしたので、そのまま継続使用としました。
まず思ったのは精度の良さ。今まで使っていた白タイヤ(ブリヂストン20×1.75)は空気圧の加減でよじれたり、脱着のたび芯を出すのが面倒でしたが、このPaselaは普通にはめて軽く揉んだ程度ですぐにまっすぐ収まってくれます。よく見るとあちこちにMADE IN JAPANと誇らしげに書いてあり、やっぱり工業製品は日本製がいいのかな、などと思ってしまいます。
タイヤパターンには向きがあるようですが、回転方向は特に指定されていないようで、とりあえず前後ともロゴマークを左側にして装着しました。
さっそくサイクリングロードで50キロほど走ってみました。空気圧は指定上限の4.5barにちょっと足した程度です。
これまで20×1.75という太いタイヤを使っていたせいもあるでしょうが、ちょっとした登り坂でも踏み込みの軽さがはっきりとわかります。カーブでヨレる感じも少なく、安心して運転に集中出来る感じ。濡れた路面でのグリップもいいです。
深くて細かいタイヤ溝に小石が挟まりやすく、奥まで入ると取りにくくてちょっと面倒でした。
ファーストインプレッションはおおむね好印象。この先どれくらい性能維持してくれるでしょうか?
あれから600キロほど走りました。表面に出ていたバリはほとんど消え、新品臭さも全くないです。前後で見比べてみると、表面に施してあった格子状のギザギザ模様がフロント側にはまだほんのり残っていますが、リア側は完全に消えてなめらかになっています。
このまま行くとフロント側よりもリア側がかなり早く寿命を迎える事になりそうですが、タイヤは出来れば前後で同時交換したいもの。ちょっと面倒ですが、前後でローテーションして様子を見る事にしました。
ついでにタイヤの回転方向を逆にして、マークが右側に来るよう入れ替えてみました。これでタイヤパターンの狭い方から回転方向に向かうようになり、自然な感じです。もっとも、入れ替えた後でもグリップや操縦感に変化は感じられませんでした。
前回ローテーションしてから2,500キロ走行。前後ともにかなり摩耗が進み、ミゾの深さは新品当時の3分の1程度しか残っていません。当初は小石がはさまって困っていたのに最近はほとんどないです。
ミゾの底部に細かい亀裂が見られ、急な下りでのカーブなど、高負荷時の接地感に不安を感じる時があります。特にリア側で顕著。
前後ハブの調整と給脂のついでに、タイヤを前後ローテーション。
このタイヤを使い始めて1年が経過。もうミゾは前後ともほとんど残っておらず、半分スリック状態になっている有様。側面には細かな亀裂が一面に発生しており、場所によってはタイヤコードの繊維がほつれて見えている箇所もありました。加えてフロントにはこの春先にパンクした時出来た貫通穴も見えます。この1年でパンクしたのは結局この1回のみでした。
カーブでのグリップ感や安定感はまた一段と落ちてきたようで、お尻が外側によろける感じが顕著になってきました。もはやこのタイヤは寿命でしょう。
中のチューブは実は先代の無印フォールディングバイクから引き継いで使っていたもので、トータルでの走行距離はおそらく6,000キロを越えているでしょう。パンク修理箇所が各1箇所ずつありますが、エア漏れもなく、問題なく使えていました。しかしこれもタイヤと同時に新品交換する予定です。
今回は中身の英式バルブチューブと、スポークニップルからチューブを保護するためのリムテープも同時に新品交換し、古いチューブはスペアに回します。
使い古したタイヤは当然摩耗していますから、そのぶん重量は減っているはずです。果たしてどれくらい変わるものでしょうか?
交換ついでに新旧のタイヤの重さを測ってみました。どちらもまったく同じ製品での比較です。
使い古したタイヤは新品に比べて実に50グラムも軽くなっていました。これは500円硬貨で7枚強にもあたり、手に持っただけですぐわかるほどの重量差です。20インチでこれですから、一般的な26インチやスポーツ用700Cではもっと大きな差になるでしょうね。タイヤを新しくした事によるグリップ感の回復以外に、乗車感覚に大きく影響してくる要素かもしれません。
※ちなみにパナレーサー Pasela Compact 20×1.50(カラータイプ)のカタログ値は330グラムとなっています。
ついでにチューブも測ってみました。古い方は各1カ所ずつパンク修理のパッチが貼り付けてあります。
タイヤほどではないですが、こちらも重量が減じていました。修理パッチのぶんがあるにもかかわらず、目立った摩耗もしていない(ように見える)チューブまで、なぜこんなに重さが減るのでしょう? タイヤの内側とこすれるうち表面が微妙に削れていっているのか、それともゴムチューブを構成する何らかの成分が、時間とともに揮発してゆくためでしょうか?
約3年が経過。実はこの間に千キロも走っていません。深夜の時間帯での仕事が多く、仕事先まで毎日数キロの往復を繰り返すのが精一杯。かつてのように長い距離を思いきり走る時間がなくなってしまいました。あと2008年2月に新車のESCAPE R3を買ったのも大きいですね。
当然ながらタイヤはろくに減っていません。しかし通勤で走るのは主に夜間で、昼間は屋内で保管しているせいか、紫外線に当てていないぶん劣化も思ったより進んでいない印象です。
あいかわらず近距離用途のみで、交換後5年近くが経過している割には摩耗は進行していません。
表面の劣化はかなり進んでおり、ロゴマークの字が読めないほど。亀裂も目立ち、溝の有無はさて置くとして、タイヤとしての寿命は近いようです。
Paselaを使い続けて約6年、走行距離は約1,700キロと少ないですが、さすがにゴム自体の劣化が激しく、寿命と判断。前後とも新品に交換する事にしました。
今回は街乗り通勤用に特化したタイヤとして知られるパナレーサー製のTourkinist(ツーキニスト)を選んでみました。
Paselaとはサイズや指定空気圧、トレッドパターンまでもが同じという兄弟タイヤながら、耐パンク性能や耐サイドカット性能に優れる内部構造を採用しています。
とてもしっかりとした感触でゴムも厚く、謳い文句通り耐久性が高そうです。そのかわり少し重くなっていて、先代のPasela青のカタログ重量330グラムに対してTourkinistは360グラム。実測でも360/370グラムで、Paselaの新品実測値と比較すると片方で50グラムほど重くなりました。サイドが厚く曲げにくいのでリムにはめ込むのに少々力が要ります。
内側には茶色の滑らかなコーティングがされており、チューブとの摩擦を抑えて内部摩耗によるパンクを起きづらくして寿命を延ばす、とされています。
チューブも合わせて新品に交換です。SCHWALBEの7DVという英式バルブチューブで、1.5〜2.5のサイズまでをカバー。昔ながらの虫ゴムではなく、いわゆるスーパーバルブ専用モデル。パイプに切り欠きがないので、一般的な虫ゴム用プランジャーは入れられません。
交換後30キロほど走ってみましたが、漕ぎ出しやカーブでの切れ込みがやや重く感じる以外は、Paselaとそう大きな違いはないようです。本当にパンクに強いかどうかは今後明らかになるでしょう・・と言ってもこのFDB206で最後にパンクしたのは3年も前ですが。
表面の編み目パターンがフロント側にはまだ残っていますが、リア側はほとんど消えかけています。前に使っていたPaselaよりは若干持ちがいい印象です。
ここで一回目のローテーションを行いました。
網目パターンはほとんど消え、だいぶ滑らかになりました。溝やサイドにも目立った亀裂は出ていません。この2年4ヶ月の間にパンクは1回も起きませんでした。
空気圧が3.0bar(43.5PSI)を切ると、タイヤの一箇所にねじれのようなものが目立つようになり、きれいな路面を走っている時に限り、一回転ごとに微妙なウォブル(ブルッ、ブルッと左右に震える)が感じられます。前後共同じように出ており、おそらく製造時か流通保管時についたねじれクセが残っているものと思われます。空気圧を4.0bar(58PSI)以上に保っていれば特に問題はありません(指定値は2.8〜4.5bar)。
サイドに細かな亀裂が確認できるようになりました。タイヤの磨耗は後輪がやや進行しています。パンクはまだ一度も起きません。
ここで二回目のローテーションを行いました。
今回、後輪側のタイヤ裏面に亀裂のようなものを10数カ所確認しました。タイヤ本体にヒビが入ったわけではなく、裏面にコーティングしてある茶色の加工膜が割れています。
チューブにも傷の痕跡が残っていました。このまま使い続けると内部磨耗パンクの原因になるかもしれません。とりあえずしばらくは様子を見ますが、機会があれば早めに新品に交換したいと思います。
3年半で約2千キロ走った間に一度もパンクしなかったTourkinistから、3回目のPaselaに新品交換です。いささかマンネリという気もしますが、このサイズで比較的買いやすい価格帯と信頼性を考慮すると、どうしてもパナ製になってしまいますね。
同じPaselaの中でも、今回はカラーラインの入っていないオールブラック仕様をチョイスしてみました。今まで使ったPaselaはサイド部分が薄っぺらで、軽く走れるメリットはあるものの耐久性がいくらか犠牲になっていましたが、オールブラックは厚めのゴムで強化され、サイドカットにも耐性があるとされているモデルです。
トレッドパターンや指定空気圧は以前のと同じですが、大きく違うのが重さ。カタログ値で450グラム、実測ではなんと475/500グラムもありました。やや重いと感じていた先代Tourkinistからさらに1本あたり115〜140グラム増し、色付きPaselaからは実に200グラム近い重量増です。
リムへの装着感はTourkinistと似ていて硬く、色付きPaselaのようなフニャフニャ感は一切ありません。チューブは前のがまだ使えそうでしたので、継続使用としました。
さっそく10キロほど走ってみたところ、PaselaとTourkinistの中間といった風で意外と軽快に回り、数字から予想していたほどの鈍重さは感じませんでした。耐パンクベルトや内部コーティングの有無など内部構造が違うせいでしょうか。何よりも前回のTourkinistにあったねじれクセの振動が手元に伝わらなくなってすっきりです。
中央のバリは消え、角も若干丸くなってきました。亀裂などはなし。
新品当時は白かったタイヤサイドのパナレーサーロゴが少し茶色っぽく変色してきています。
荷重の高いリア側はギザギザ模様が消えかけてきています。もう少し乗ったら前後ローテーションしましょう。
ここまで乗った感想ですが、前のTourkinistと比較するとタイヤの物理的なヨレがやや出やすいように感じます。空気圧はちゃんとしているのに、段差越えなどでうねる感じが伝わってきて「あれ?抜けてるのかな?」と思った事が何度かありました。
タイヤのギザ模様はほぼ消え、新品らしさはまったくなくなりました。
先代のツーキニストや軽量モデルのカラーパセラと比べると、磨耗があまり進まないように感じます。
タイヤ表面を押し曲げてみると、溝の奥にわずかな亀裂が出来ていました。この程度ではまだ問題にはならないと思いますが、トレッド面の磨耗は少しずつでも、ゴムの劣化は確実に進行しているようです。
パンク歴はまだないですが、何かが刺さったような傷はいくつか見受けられました。耐パンクタイヤではないものの、内部への侵徹を防ぐ性能はそこそこあるように思われます。