水筒を差し込んでおくボトルケージを利用するにはボトル台座(M5サイズのネジ穴2つ)がフレームに必要ですが、特にスポーツ仕様というわけでもないFDB206にはついていません。しかし市販のアダプターを使えば、一般的なママチャリでもボトルケージが利用可能になります。
この用途では非常にポピュラーなパーツ、ミノウラ製のボトルケージホルダー・BH-95を購入してみました。ステンレス製のバンドで締め付けるタイプで、パイプ径は22〜35ミリまで対応。プレート位置は90度ずつ4方向に選択可能です。
取り付け位置はフレームの中央、折りたたみ部分の少し前側にしました。走行中でも取り出しやすく、折りたたみ収納時にも邪魔になりません。
バンドがむき出しの金属なので、フレームの傷及びズレ防止のために短冊状に切った古チューブを内側に巻いて挟みました。
バンドにはネジを通す穴が3箇所あり、パイプの太さによって選ぶようになっています。長さを合わせ、ネジの締め付け力でバンドを引き絞って固定するしくみ。強い力で金属バンドに曲げグセがつくので、脱着を繰り返す用途には向かなそう。別途バックル式の台座を持つタイプもあるようです。
ボトルケージはホルダーと同じミノウラ製のAB100-4.5を選びました。もっともボトル台座のネジサイズや穴の間隔は共通規格なので違うメーカーのものでも大丈夫です。
満タンのボトル(500cc)と一緒に付けて20キロほど走ってみましたが、ホルダー部分のきしみやズレは特になく、ボトルを抜き差しする時の剛性感も問題ありませんでした。DAHONフレーム特有の低くシンプルなシルエットが少々ゴツくなってしまったのは惜しいですが、重い水ボトルやかさばるエアポンプをバッグに入れる必要がなくなり、身軽になったのはありがたいです。
上記のステンレスバンド式ホルダーは一度固定したら脱着が難しい面がありました。そこで工具を使わず気軽に脱着可能なクランプ式ホルダーも試してみました。同じミノウラ製のQB-90というタイプで、直径22.2〜28.6ミリのパイプに対応します。プレート角度を90度ずつ4方向に選べる点もBH-95と同じ。
一見便利そうですが、プレートと台座を連結するボルトがボトルケージ上側の固定ボルトと共用になっており、強い力を加えると微妙に動いてしまうのが難点。樹脂製のケージを使う場合あまり強く締め付けるわけにもいきません。
2017年3月10日追記 現行のBH-100系はセンター固定式になっていて、不安定だった欠点が解決されているようです。
気温が高くなるにつれ、道中自販機でジュースを買う機会も多くなりました。しかし今付いているサイクルボトル用のケージでは普通の500mlサイズのペットボトルや缶ジュースには大きすぎてうまく固定出来ません。最近はペットボトル用の細いケージも売っていますが、いちいち付け替えるのも面倒です。
というわけで、各種ボトルサイズに対応出来る調整式ボトルケージ、TOPEAK モジュラーEXに換えてみました。黒いエンジニアリング・プラスチック製で、おしりの黄色い調整ノブを回す事で挟む高さが変えられるようになっています。
実物を手にしてみると何だか安っぽい作り。細部には強化リブがめぐらせてあるとは言え、しょせんは樹脂。脱着のストレスや加水分解で割れやしないかちょっと心配です。
先端部には脱落防止のギザギザ加工がされていますが、今までのアルミ製ケージほど積極的なものではありません。このFDB206では取り付け位置がほぼ水平に近くなるため、段差をドスンと乗り越えた時などにボトルが前方に飛び出さないか気になるところですが、調整機構で加圧の具合が変えられるのと、普通のアルミ製ケージと違って面で押しつけて保持する構造になっているので、きちんとサイズに合わせてあれば、近所をちょっと試走してみた限りでは一応大丈夫なようです。
逆にサイクルボトルを入れると、挟み込み部分を一番大きく開いた状態でもかなり摩擦がきつく、抜き差しするにはちょっと力が要りましたが、しばらく使っているうちにスムーズに出し入れ出来るようになってきました。たぶん樹脂にクセがついたせいでしょう。
2007年9月3日追記 黄色い調整ノブのねじ山がつぶれてしまい、ボトルを保持出来なくなってしまいました・・いつかこうなるんじゃないかと予想はしていましたが、半年はちょっと早かったですね。
樹脂製である事に加え、走行中にボトルが前に飛び出さないよう気にするあまり、いちいち締めつけ直していたのがよくなかったようです。
とりあえず大きめのワッシャーをはさんだうえで、M6サイズの蝶ナットで締めつけておきました。ボルトの長さがちょっと足りなかったので緩み防止のスプリングワッシャーは省きましたが、ケージの素材そのものに弾性があるので、多分このままでも大丈夫だと思います。今度は逆にアルミ製のボルト側のねじ山が鉄製ナットに負けて削れてしまわないよう注意が必要でしょう。
2011年1月8日追記 蝶ナットに付け替えてから3年以上使いましたが、ゆるみや破損のトラブルはありませんでした。むしろ金属ねじの安心感がいい感じです。
2013年11月24日追記 6年経過、ボルト・本体ともに問題無しです。ここ何年かはずっとペットボトルサイズで固定していますが、ゆるみは一切見られません。
ちょっとしたお使いに便利な荷物入れとして、子供用のリュックに少し手を入れてみました。今まで無印フォールディングバイクのハンドルに引っかけて使っていたものです。
FDB206ではブレーキと変速機のケーブルが前方に大きく出っ張っているので、前に下げても座りがよくありません。逆の内側に下げてみたら今度はハンドルステムが少し後ろに傾いているためリュック自体がブラブラ動いて、これまたどうにも落ち着きません。
そこでリュックの裏側(背中の当たる部分)のまん中にナイロンストラップの切れ端を10センチほど縫い付け、ベルトを通してステムに固定出来るようにしました。
荷物を入れた状態で立ち漕ぎをするとリュックがヒザに当たってちょっと気持ち悪いですが、街中では立ち漕ぎなんてめったにしないですし、出費ゼロのリサイクル品としてはそこそこ満足な出来となりました。
2007年8月5日追記 ステムへの固定をナイロンストラップからマジックテープ(野球ユニフォーム用のストッキング・ガーター)に交換してみました。さほど荷重がかからない部分なのでこれでも平気ですし、脱着もずっと容易になりました。
近所の自転車屋でショーウインドウの中にサドルバッグが置いてあったので、試しに買ってみました。TOPEAK製のエアロウェッジパック(商品名はBAGではなくPACKです)Mサイズ。街中でもよく見かける定番商品です。
さすがメーカー品だけあってサドルの後ろにピタリと収まり、脚にも干渉しません。固定はストラップ式とクイックリリース式とがありますが、安価な方のストラップ式でもそれほど大きくはブレませんので、これで十分です。後方のフタ部分には引っかけが付いていて、フック式のテールライトを付けておく事が出来ます。
2013年4月11日追記 さすがに5年以上も使っていると、雨風や紫外線の影響でか布の表地が赤っぽく退色してきました。開閉を繰り返してきたジッパーも手ごたえが怪しく、ちゃんと閉じ切らず口を開いてしまう事も度々で、もし走行中にパカッと開いて中身を路上にぶちまけたら・・なんて想像すると不安です。
素材自体はしっかりしており、穴が開いたり破れたりはまだありません。ジッパーも開閉金具の挟み込み部分をペンチ等で圧をかけて戻したうえで、両手を添えてゆっくり開閉してやればまだ使えますが、そのうち新しいのに買い替える事になるでしょう。
経年劣化してきたエアロウェッジパックの代替品として、同じシリーズで今度は一回り大きなLサイズを買ってみました。
取り付け方法は全く同じで、容量があるぶんMサイズよりもかなり後方に出っ張ります。拡張ジッパーを開放すると500mlサイズのペットボトルが縦向きにギリギリ納まるほどの奥行きが得られます。
固定ストラップの幅や縫い付け部分はMサイズと同じで、後ろに出っ張るぶんだけ左右に大きく揺れますから、容量があるからと言って何でもかんでも放り込むのはやめた方がいいようです。
乗車時にヘルメットをかぶるのが習慣になってくると、ちょっと困るのがヘルメットの置き場所。ハンドルにぶら下げるのは何となくスマートじゃないし、かと言っていちいち持ち歩くのも邪魔くさいものです。オートバイのように鍵のかかるヘルメットホルダーが車体についていればいいんですが・・。
そう思って作ってみたのがこれ。入手や加工が容易な2ミリのビニール絶縁電線、通称IV線を使ってサドル後方にフックを出し、ヘルメットの後頭部のバンドを引っ掛けられるようにしました。前からつけていたサドルバッグもうまい具合にサポートになりました。
フックに引っ掛けておくだけではもしもの盗難が心配なので、小型のワイヤー錠を追加し、ヘルメットのストラップを通して盗難対策としました。ワイヤー錠はループをサドルのワイヤー(パイプ)にくぐらせ、位置がズレないよう結束バンドで固定してあります。
これでちょっとした買い物でも不安なく駐輪できるようになりました。
FDB206のハンドルバーは中央部分が湾曲しているため、バッテリーライトなどの用品がまっすぐ取り付けにくいのです。そこで銀輪のある風景・バッテリーライトの取付台座をひと工夫を参考に、専用の台座を作ってみました。
以前無印フォールディングバイクのハンドルバー幅を切り詰めた時に出た2.5センチほどの切れ端を使い、ホームセンターで買ってきたL字金具にワッシャーとボルト・ナット(総額150円くらい)で固定し、前輪のブレーキ台座に共締めします。これでハンドル周りがすっきりとなりました。
照射位置が低くなったせいか、路面を照らす面積がやや狭くなったように思いますが、実用上は特に問題ない範囲。タイヤによって左側への光が遮られるので影が少し出ますが、これもさほど気にならないです。
2006年6月15日追記 いつもの河川敷で草ヤブを何気なく横断した時、影に潜んでいた犬の落とし物を前輪で思いきり踏んづけてしまい、LEDライトの横っ腹が悲惨な状態に・・。この後念入りに洗って何とか元通りにしましたが、潔癖性の人なら即刻ゴミ箱行きでしょう。これ以外でもタイヤが巻き上げた泥などでライト本体がどうしても汚れやすいです。
タイヤ近くにライトがあると、当然の事ながらスイッチ操作が手元で出来ません。これは実際にやってみると実に不便なものです・・。そもそもブレーキ台座にライトを設けたのは、FDB206のハンドル中央部が湾曲していてライトがまっすぐ向けられないという理由からでした。なんでまっすぐ向かないかというと、ライトをはめ込むブラケットに回転角を制限するストッパーのツメがあるからです。
というわけで、このツメをカッターナイフで切り飛ばしました。これでハンドル中央にライトを装着出来てスイッチの操作も楽々です。ついでに路面を照らす角度が高くなって光軸も運転者の視線近くに来たせいか、夜間の見通しが若干改善された印象。ツメがなくなった事によるデメリットは特に感じられません。
2009年12月10日追記 キャットアイの新しい小型ブラケット、H-34に替える事で、ライトの位置をより中央に寄せられ、改造なしでまっすぐ前方を照らす事が可能になりました。さらにセット部分のレールが新しくなって小型のライトも取り付けが出来、旧型ブラケットより汎用性が高まります。
2013年12月10日追記 現行品はバンド前方が幅広になっているH-34Nですが、Nのつかない旧型の方がバンドが細い分、より中央に寄せられます。
来月の初めに、薩摩半島の先端部にある開聞岳までキャンプをしに行く予定があります。今まではオートバイや車で出かけていたおなじみの場所ですが、今回はひとつFDB206を使い、沿線の景色を満喫しながら自分の足でのんびり走ってみよう、と考えたのです。
しかしオートバイのツーリングではほとんど意識する事のないキャンプ用具の総重量を量ってみたところ、大型のザックとあわせて10キログラム近くにもなる事が判明。おまけに作者の自宅から開聞岳までは片道103キロもあり、この暑い季節に20インチのフォールディングバイクでこれだけの荷物を背負って走るのは、もはや拷問に近いモノがあります・・。
この場合、かつてのキャンパーやランドナー(旅行用自転車)のように荷物を自転車側にしっかり固定し、体に直接かかる重量を減らせば多少はマシになるはず・・というわけで、荷物用キャリアを装着する事にしました。しかしDAHON純正のキャリアは折りたたみ時を意識してか荷台の面積が妙に小さく、一番安価なスチール製で3,675円、軽合金製に至っては6,300円もします。そこで中古品を利用した簡単な改造をやってみました。
ベースに使ったのは24インチのママチャリ用リアキャリア。ごく普通のスチール製です。
キャリア前部のステーはFDB206のフレームにあるステーとほぼ同じ間隔だったので問題なし。一方キャリア後端からフレームエンドに伸びる左右のステーは20インチのフレームに付けるには長すぎ、そのままだと後ろが大きく反り上がってしまいます。
そこでまずステーを金ノコで短く切りつめ、先端をハンマーで叩いて平たくつぶします。強度も考えて、純正よりもやや厚い約4ミリの厚みにしました。
その後、ドリルで取り付け用のネジ穴をこしらえ、とがった部分をヤスリで丸く仕上げ、サビ止め塗装を施して完成です。
キャリアが付いた状態でも問題なく折りたためますから、途中でバテたら列車やバスで輪行する事も可能です。
キャリア装着による重量増は約800グラムとなりました。
キャリア装着後、テントやポール等の荷を積み込んで実走してみました。ネジ類にゆるみはなく、ステーの加工部分も異常なし。キャリアとしての役目は十分に果たしてくれているようです。
ただし靴のかかとが荷台のフックに接触する事が発覚しました。ホイール高が低く後ろも短い小径車フレームに、普通のママチャリ用キャリアを流用したのですから当然といえば当然。純正キャリアの幅が通常のものより狭く造られている理由がこれでよくわかりました。
取り付け位置を変えるわけにはいかないし、幅も簡単には詰められません。そこで思い切って接触するフックを左右とも金ノコで切ってしまいました。荷物にロープを回すのがちょっと面倒になりますが、そこは我慢です。
この週末に往復200キロの自走キャンプをしてきました。持参した道具はもろもろ含めて10キログラムにもなり、その約半分をリアキャリアに乗せて走りました。
結果から言えば、リアキャリアを取り付けておいて大正解。これがなければとても目的地まで辿り着けなかったでしょう。普段はまったく気にならないアップ気味の乗車ポジションも、荷物を背負って5〜6時間も乗るとなると想像以上にサドル側に荷重がかかり、今回の場合でも行程の後半でお尻がかなり辛かったです。もしリアキャリアがなかったらと思うとゾッとしますね。
帰路の途中で輪行を2回やりましたが、駅の構内で実際に担いで歩いた距離は合計50メートルもなかったですし、走行中の負担をうんと軽くしてくれた効果を考えれば、この程度の重量増は許容範囲内でしょう。
一番心配だったのがステー下端の穴加工部分ですが、さすがはスチール、まったく異常は見られませんでした。