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ヘッドライトに関する記録

日本工業規格(通称JIS規格)では、自転車が夜間走行する際に使用すべき前照灯(ヘッドライト)の光度は400カンデラ以上でなければならない、と定めています。

JIS C9502(自転車用灯火装置)2008年11月20日改訂

以下に紹介するライトは、この規格を満たしているものです。

主に2008年以前に作者が購入した、規格を満たしていないライトに関しては、補助灯として別ページにまとめました。


ちなみに、道交法には自転車用ライトの明るさに関する具体的な指示はありませんので、上記のJIS規格を満たしていなくとも即違法とはなりません。そのかわり各都道府県毎に定める施行細則により、夜間に5〜10メートル先の障害物が確認出来る事、などと書かれています。

目次

サンデン Z II-200 LEDブロックダイナモ 2008年2月15日

ごく普通に前輪右側に取り付け

ここ半年ほど通勤では無印26インチを使用、それも夕方に出て朝方に帰る事が毎日のように続いており、暗闇以外ではほとんど乗れていないのが現状で、ヘッドライトのブロックダイナモもホイール側に倒しっぱなしです。まあ通勤と言ってもそれほどの長距離を走るわけではなく(往復約2.5キロ)、従来のライトでも十分だったのですが、先日立ち寄った自転車屋さんの棚にあったピカピカメッキのLEDブロックダイナモが目に留まったので、気分転換も兼ねて試しに買ってみました。サンデン製のZ II-200という機種で、1ワットの高輝度LEDが1灯使用されています。重さは実測274グラムでした。


大径のゴムローラー

これの特徴は金属製のリムに大径のゴムローラーを押し当てて回し発電するリムドライブを採用している点で、後付けダイナモ特有の重ったるい抵抗感がほとんどありません。回転音も静かで、モーターのような軽いうなり音がするのみ。


米粒のような小さなLED発光素子を使う

パッケージに記載されたグラフによると、5km/h500カンデラ10km/h1,000カンデラ超15〜20km/h1,500〜1,700カンデラと、なかなかの強力スペック。

しかもダイナモながら明るくなるまでの立ち上がりが早く、押して歩いているだけでも路面をちゃんと照らす位の明るさがあります。普通の市街地走行速度で最大に近い明るさに到達し、それ以上は頑張って漕いでもあまり明るくなりません。おそらくLEDを保護するための定電圧回路が組み込まれているのでしょう。

ただし光の質はLED特有の白く冷たいもので、濡れた路面に対しての照射力は他のLEDライト同様にちょっと弱い印象です。それに加えて雨の日や濡れた路面ではリムドライブが滑りやすくなってローラーが空転を始め、明るさがガクンと落ちます。完全に消えてしまう事はないですが、もはや使い物にはなりません。そこで前ブレーキを軽くチョンがけして回転面の水膜を切ってやれば少しずつ復活してくれます。これが面倒だと言う人は、いくらか抵抗は増えますが取り付け位置を調整する事で、ノーマルなタイヤ側面ドライブ式も選べるようになっています。

まあ欠点もありますが、電池がいらないダイナモ式ライトは生活自転車にふさわしいものでしょう。ダイナモで発電しながらの走行は、自分の力のみで走るという自転車ならではの基本理念を再認識させてくれます。


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キャットアイ HL-EL510 2008年4月2日

円筒形に近い外観

仕事の関係で、夜間というよりも深夜〜早朝(午前3時半頃)に帰宅する事が多くなり、いいかげんショボいLEDライトに辟易していたので、少し大型のライトにしてみました。今回のHL-EL510は出力1ワットクラスの高輝度LEDを1個使っています。

電源は単三乾電池が4本。約800カンデラのハイビームで連続60時間、ロービームで120時間。点滅モードはないのがちょっと残念です。付属ブラケットは旧型の大きなタイプ。

パッケージにはアルカリ電池の使用を推奨しますと明記されていますが、充電式のエネループでも特に問題はありません。


明るさ

点灯状態。かなり明るい

これまで何種類かのLEDライトを買いましたが、ようやく実用域に達したな、という印象です。光束が中央に寄りすぎているきらいはありますが、雨降りの夜でも路面をしっかり照らしてくれて、ちゃんと家まで帰れる安心感は、今まで買った電池式LEDライトには全くなかったものです。

結局このクラスでないと実際の夜道では使い物にならないですね。


電池交換

2011年10月27日 充電したてのエネループ(電圧1.45〜1.5V)を入れて、ハイビームで1日1時間使い続け、明るさが目に見えて減るのはだいたい10日目あたり。4本のエネループの電圧を個別に測ると1.0Vあたりまで低下しています。

2011年11月16日 市街地のゆっくり速度ではともかく、スポーツ用のクロスバイクに使って、街灯もロクにない暗闇の田舎道をある程度の速度(20-25km/h)で走ろうとした場合、路面のデコボコまでしっかり確認出来るレベルの明るさがないと神経が疲れてしまいます。そうなると充電のサイクルが10時間では少々しんどい感じですね。5-6時間くらい使って電圧1.2V前後で充電するのがいいようです。

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キャットアイ ECONOM FORCE(HL-EL540) 2013年8月12日

ここ何年かで仕事の形態が大きく変わった事もあり、趣味で走る他は夜間走行の機会もグンと減って、HL-EL510メイン+135サブの組み合わせでほぼ落ち着いていました。もっと新しくて明るいのに替えたい願望は常にありましたが、現状でもとりあえず使えているし、当サイトの更新ネタという面からしても、流行りのニューモデルに買い替えてハイご紹介!なんてのはあまりやりたくないなあ・・などと、別の部分で少々意地を張っていたのは確かです。

しかし夜間走行の機会が激減したとは言っても、ヘッドライトは安全に直結する装備ですし、トンネルを通る事だってあります。最近は安価で高性能なライトが各メーカーからいろいろ出てきているようだし、ちょうど通販ポイントが5千点ほど貯まったのを機に、半ば衝動的に、約五年ぶりにメインライトを買い替える決心をしました。ちょっと大げさですが。

とは言っても、新しけりゃ何でもいいって訳でもないので、選定の条件としては、まず信頼のおけるメーカーである事、ポイントが有効な5千円以内で買えて、光度が先代510の800カンデラよりも大きく、さらに点滅モードを備えている事、そしてエネループ等のニッケル水素充電電池に正式対応している事、などとしました。長時間の夜間走行は現状ではまずやらないので、電池寿命は二の次でいいでしょう。

HL-EL510

今までずっとキャットアイ製品を使って来たので、次は気分を変えてジェントスの新型AX-002にでもしてみようか・・なんて思いましたが、ブラケットの作りがイマイチな感じでしたし、使用電池が3本という半端さも気に入らず、結局このクラスの現行モデルでおそらく一番売れているキャットアイのECONOM FORCEというベタな選択とあいなりました。

サイズは今まで使っていたHL-EL510よりもひとまわり大きく、重さもあります(エネループ4本込みで実測215グラム。510は170グラム)。ねじ込みバンド式の小型ブラケットで保持するには、これがほぼ上限のサイズのように感じます。


明るさ

光は強力

夜道で使ってみた第一印象は、チョー明るい!これまでの環境に慣れた目には、道路からの反射光がまぶしく感じるほど。前に使っていたHL-EL135なんて、コレに較べたら理科実験の豆電球のようにしか感じません。

4,000カンデラを発揮するハイビームでは文句なしの明るさ。強く白い光で、手前側の辺がやや短い四角形(台形)の領域の路面をきっちり照らしてくれます。照らされない部分との境界線がはっきりしていて、最近流行のマルチリフレクター搭載の車のライトのようなイメージ。

日中、暗いトンネル内に入った直後でも照射面が確認出来、まるで外光をそのまま切り取って運んでいるかのような感覚です。今まではトンネル内の暗さに目が慣れるまで路面の状況がよくわからない事が多かったですから、安全性はグッと向上したと言えるでしょう。


ロービーム

ロービームでは感覚的にハイの半分くらいの明るさに感じますが、それでも今までの510よりはずっと快適。市街地ではロービームのままで十分でしょう。

しかも定電圧回路を内蔵しているので、時間が経っても明るさがほとんど変わりません。これまでのLEDライトは寿命○○時間と謳ってあっても、たいていカタログ値の半分も過ぎれば徐々に暗くなって、時間一杯まで満足に使えるものは皆無でした。

欠点はやはり絶対的な電池寿命の短さ(アルカリ電池での公称値はハイビーム2時間、ロービーム9時間、点滅30時間)と、大きく重いボディでしょう。


気になる点

後端のパッキンが固定されていない

電池交換の際にカバーを外す手順が面倒で、その割にはカッチリ感に欠ける固定方式も玉にキズ。いつかプラパーツの爪が割れたり、すり減ってバカになっちゃうんじゃないかって気がして、あまり何年も長く使えそうな感じはしません。

カバーを外した時に出てくる六角形状の防水ゴムパッキンは、本体の後端(スイッチ側)にかぶさっているだけで、ちゃんと保持されていないため、ちょっと触っただけでポロポロ落っこち、うっかりなくしてしまいそうです。おまけにゴムがまだ新しいせいか、地面に落ちたら細かい砂埃がベタベタつきまくりで、このままじゃ屋外ではちょっと電池交換したくないですね。


接着剤で軽く留める

そこでいつものセメダイン・スーパーXをつまようじでチョン付けし、フチにそって薄く伸ばしてパッキンが外れないようにくっつけてみました。あまりセメダインを多く付けると、はめ込んだ時の圧ではみ出してしまうので、各辺ほんのちょっとでいいです。

これで無造作に引っこ抜いてもパッキンが落ちる事はなくなりました。強力な光の代償として電池寿命がかなり短めなので、交換頻度はどうしても高くなるはずですから、有用な改善点かと思います。

同じ本体で電池交換する手間が省ける充電仕様(HL-EL540RC)もありましたが、価格がちょっと高めだったのと、充電キットは別売りで後からでも追加出来るので、今回は選びませんでした。


電池交換

左側が赤く光るインジケーター

2013年8月14日 まず充電してから10日ほど経ったエネループ(サンヨー時代の白い標準型・王冠マーク付き1,900mAhモデル、実測電圧1.4V前後)を4本入れて、ハイビームモードで走行しました。

初日の夜に2時間20分、次の日は1時間50分、そして三日目に1時間弱経ったところで電池交換時期を示す赤いインジケーターが点灯、合計約5時間使えました。

この時点でエネループの電圧は1.0〜1.15V程度で、かなりの熱をもっていました。

インジケーター点灯後も十分な明るさが維持されていたので、最後まで明るさが変わらないというふれこみ通りだな、と思いましたが、その直後に新しい電池と入れ替えてみたらはっきりと明るさの差を感じましたから、全く変わらないという訳ではないようです。

2017年9月21日 2016年11月に入れたダイソー単三アルカリが約10ヶ月で赤インジケーター点灯。でも普通に夜間走れるレベルは維持されていました。電圧は4本とも1.27Vでした。


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キャットアイ VOLT200(HL-EL151RC) 2016年6月13日

キャットアイ ECONOM FORCEを買って約3年、夜間走行では今も絶大な威力を発揮してくれています。しかしどんなにいい道具でも長く使っていると、最初はあまり気にならなかった欠点がどうしても目立ってくるもの。

それはやっぱり大きさと重さ。家を出てからずーっと走り続け、どこにも寄らずにまっすぐ家に帰ってくるのなら気にもしませんが、通勤・通学に使ったり、サイクリングの途中でコンビニやスーパーに寄って買い物でも・・となると、自転車から離れるたび盗まれないよう脱着しなくてはなりません。脱着自体はちょっと手間が増える程度ですが、ECONOM FORCEのサイズではポケットにも入れにくいし、バッグに入れても中でゴロゴロと重い!

要するに、外した後が邪魔くさいのです。付けっぱなしでも盗まれないような鍵付きブラケットでもあればいいんですが・・。

VOLT200

そんなオプションが発売されそうな様子もとんとないので、せめて持ち運びがしやすくなるよう小さくて軽めのライトを買ってみました。

キャットアイのHL-EL151RC、通称VOLT200といいます。最近流行のリチウムイオンポリマー充電池を内臓したタイプで、PCやアダプター、モバイルバッテリー等から付属のUSBケーブルを使って定期的に充電して使います。乾電池が必要ないので当然フタもなく、そのぶん雨に強いとされています。

上面にある白い半透明のボタンでオンオフと点灯モード(ハイビーム、ロービーム、点滅)切り替えを行います。充電時には赤く光ってインジケーターの役目をし、使用中に赤く光ればバッテリー切れのサイン。


ジーパンのコインポケットに収まる

コンパクトなボディは長さ9センチでタテヨコ最大約3.5センチ角、なんとジーパンのコインポケットにすっぽり収まってしまいます。

重さはカタログ値で58グラム、実測で55グラムしかありません。どうかするとポケットに入れている事すら忘れてしまいそうです。


USBで充電

USB充電に要するのは500mA約3時間。使用可能電流によってはもっと長くなります。ちなみにパッケージを開けてすぐ充電を始めたら1時間半で終了しました。出荷時にいくらか充電されていたのでしょう。


明るさ

VOLT200ハイビーム

いくら小さいのがいいと言っても、ライトの命である明るさは妥協したくありませんでした。VOLT200はその名の通りハイビームで200ルーメン、カンデラ値だと約3,000を発揮します。ECONOM FORCEの最大パワーの4分の3の光がこんな小さなライトから発せられるとは、技術の進歩を感じますね。

照射パターンは遠方こそスポット的ですが、足元周辺がかなり明るくなるので、市街地走行ではECONOM FORCEよりもずっと快適です。

バッテリーの持ちはカタログ値で約2時間とあります。


VOLT200ロービーム

ロービームは約50ルーメン。ハイに慣れているとすごく頼りなく感じますが、街灯の多い明るめの市街地ならこれで十分でしょう。バッテリーの持ちはカタログ値で約6時間

その他、点滅モードでは約30時間とあります。ECONOM FORCEとほぼ同じサイクルなので、似た感覚で使えそうです。

出先でパワーが切れてしまった時に電池交換が出来ないデメリットもありますが、長時間の夜間走行はまずしないので大丈夫でしょう。もしそういう時は乾電池式のECONOM FORCEを持ち出せばいいのですから。適材適所ですね。


気になる点

ロックレバーが心配

ブラケットに固定する方式が例のロックレバー式で、しかも本体ケースと一体成型、つまり以前あったように、この細いプラ棒がひび割れたり折れてしまったら、もうライトとしては使い物になりません(少なくとも脱着式としては)。ジーパンのポケットに収まって便利だ、などと上で書きましたが、あまり無造作に扱うとツメをひっかけて折ってしまう可能性も十分考えられるので注意が必要でしょう。上位機種のVOLT400や800ではレバー部分が別体パーツで交換出来るようになっているのに、そこだけがちょっと残念です。

もっとも、上位機種と違ってバッテリーが寿命を迎えても交換不可ですし(メーカーに送れば可能らしいですが)、技術の進歩が早いLEDライトは今後もどんどん高性能で低価格な製品が出てくるでしょうから、わざわざ部品点数を多くしてまで交換式にしてもしょうがない、という設計思想なのかもしれません。


バッテリーの持ちについて

赤く光るスイッチ

2016年10月2日 購入した頃はまだ日も高く、トンネル以外では点滅モードばかりで、満充電から1ヶ月くらい経っても赤ランプは点かず、時々思い出したように後追い充電を数回繰り返していました。

9月下旬になると日没も早まり、1日30分から1時間程度は点灯モードを使用するようになりました。そして満充電から1週間ほど経ったある日、トンネルの中をハイビームで走っていた時に初めて赤ランプが点いているのに気付きました。

そのまま20分ほど走ったところでバッテリーが完全に力尽きたらしく、ライトとスイッチの赤ランプが同時に消灯、スイッチを押しても赤ランプがちらちら光るだけでライトは全く反応せず、夕闇の中、家まで1キロほど押して歩く羽目に。その間、回復を期待してスイッチを何度も押してみましたが、もう点く事はありませんでした。

消灯直前まで明るさの変化はあまり感じませんでしたが、再充電直後は白い光をより強く感じたので、若干暗くなっていたようです。

モバイルバッテリーを持ち歩き、充電しながら走れば多少は長持ちするのでは?とも考えましたが、充電中はライトが消え、スイッチも無反応になるので、夜間走行中の充電は不可能。せいぜい消えたその場で補充電する程度の使い道しかないでしょう。

つまり夜間走行中、家までの距離がまだある場所でこの赤ランプが点いたら、モバイルバッテリーの備えがなければもう絶望するしかありません。日々の使用時間から逆算し、赤ランプが点く前にこまめに充電しておくべきですね。


2018年9月22日 夜間作業での照明代わりにハイビームで照らし続けていたら、1時間45分で赤ランプが出ました。購入してから2年3ヶ月、この間の充電回数は正確には記録していませんが、使用サイクルからすると50回程度でしょう。まだ目立った劣化はありません。

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キャットアイ VOLT400(HL-EL461RC) 2017年12月4日

VOLT400

約4年間メインライトを務めたECONOM FORCEを、新しいVOLT400に置き換えました。

充電式ながらバッテリー部分が分離・交換可能という特徴があり、専用のスペアバッテリーを用意すれば長時間使用にも対応します。

前のECONOM FORCEが205〜215グラムあったのに対し、VOLT400は約半分の110グラムしかなく、サイズもコンパクト。それでいて先代と同等以上の光量を発揮します。


充電用USBソケット

充電ソケットは下面にあり、ゴムキャップでカバーされています。防水のためでしょうが、それほどきつく嵌まってはいません。

ドロップハンドル車で、この手のライトを上下ひっくり返して装着している人が時々いますが、ここを雨滴に直接叩かれると、あまりよろしくないような気がします。


充電中

充電は他のVOLT系と同じくUSB経由。標準付属の3.6V 2,200mAhリチウムイオンバッテリーが満充電になるまで、500mA約6時間とあります。


バッテリー端子

バッテリーはねじ込み式。そのため端子は円環状になっており、中央がプラス、外周がマイナス端子になっています。表面には接点グリスのようなものが薄く塗られているので、脱着時はゴミの付着に注意。

別売りのクレードルを使用すれば、バッテリー単体での急速充電が可能となり、さらに出力端子付きのクレードル2というのもあって、汎用のUSBモバイルバッテリーとして転用出来たりします。

その他、オプションで3,100mAh3,400mAhといった増量バッテリーや、同じねじ込み式バッテリーを使うセーフティライトなどもあって、システマチックな展開を見せています。

選択肢が多いのはいいですが、自転車用品、とりわけ電気系は新規格への乗り換えサイクルが短いのが常。せっかく揃えたオプションが早々にゴミになったりしないよう、今後もなるべく長く販売してもらいたいものです。


明るさ

VOLT400ハイビーム

ハイビームでは製品名どおりの400ルーメンを発揮。遠方だけでなく足元も明るく、配光はVOLT200に近い感じです。使用可能時間は約3時間


VOLT400ミドルビーム

ミドルビームでは100ルーメン。これで約8時間持つ、とあります。通常の走行はこれで間に合いそう。


VOLT400ロービーム

ロービームでは50ルーメン。実に18時間も使えるとありますが、さすがに暗め。街灯が多く明るい市街地向けでしょう。

その他、秒間3回弱のノーマルな点滅モードと、ロービーム連続点灯中に秒間1回強という遅めのハイビーム点滅が加わったハイパーコンスタントモードがあります。

キャットアイ公式サイトによると、

ハイパーコンスタントは常時点灯に点滅機能を加えたモードで、明るさをしっかり保ちながら存在をしっかりアピールします。

という事ですが、アピールするだけなら通常の点滅でもいいし、明るさを保つと言いながらロービームがベースというのも解せません。現行の道交法では、夜間走行時の前照灯は連続点灯すべき(点滅はNG)となっている関係上、おそらくライトを点けるかどうかギリギリの夕暮れ時などで、他者に自位置を強くアピールしつつ法律面もクリアするためのモードなのでは?という気がします。

ちょっと気になったのは、ボタンの操作がこれまで使っていたECONOM FORCEやVOLT200と少し違う点。長押しでオンオフしたり、押すたび各モードが環状に変遷するのは同じですが、ダブルクリックするとどのモードにいても(オフ状態からでも)ハイビームに移行し、もう1回押すと元のモードに復帰する・・という風になっています。すぐ慣れますし、便利だなとも思いましたが、新機種が出るたび基本的な操作シーケンスが変わるのは、あまりいただけませんね・・。


ブラケットスペーサーの交換

台座の爪

ハンドルブラケットへの固定はキャットアイがよく使う、樹脂の弾性を利用したロックレバー式。

シンプルで確実な操作感ながら、逆にここの細い棒が折れるだけでライトとして使えなくなってしまうアキレス腱でもあります・・。

安価なVOLT200では本体と一体成型でしたが、300から上の機種ではネジ1本で交換可能な別パーツになっています。


台座交換

ネジを回すには1.5ミリサイズの細い六角レンチが必要。ネジを外したら上に持ち上げて抜き取ります。もう片方はひっかけてあるだけ。

このパーツはブラケットスペーサー(5445330)という名で、数百円で販売されています。