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GIANT ESCAPE R3 (2008)・ブレーキ回りに関する記録

目次

ブレーキアウターの最適化 2008年3月12日

アウターが短くなってすっきりしたリアブレーキ周り

ディレーラー側アウターの切り詰めと同様、リアブレーキのアウターも無駄に出っ張っていましたのでこれを矯正。ブレーキアームの動きを邪魔しない範囲で、最短距離で結ぶようにします。必要のないものを外す、これ最良のチューニングというわけです。

さほど重要ではない部分ですが、こういった細かい手直しを重ねる毎、店頭に並んでいた量産品からだんだん自分だけの愛車になってゆくのです。


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パワーモジュレーターを取り外す 2016年7月24日

モジュレーターを外した前ブレーキ

ブレーキワイヤーのアウターとアウター受けの中間に挿入し、スプリングの緩衝作用でVブレーキ特有の強力な制動力の立ち上がりをソフトに抑え、減速時の安定性を高める役目をするブレーキパワーモジュレーター。ESCAPE R3ではフロント側ブレーキに標準装備されています。

初心者には効果的な装備ながら、ある程度慣れてくると逆にブレーキングのダイレクト感に乏しく、スポンジーなレバータッチが気になり出します。さすがに6年間、2万3千キロ以上も乗っていると「もうなくてもいいかな?」と思うようになりました。

とは言え、付けていても別に不具合が起きるわけでもないので、今までダラダラと放ったらかしにしていましたが、今回ブレーキワイヤーの定期交換のついでに取り外してみる事にしました。必要のないものを外す、これ最良のチューニングの一環ですね。


モジュレータの中身

モジュレーターの構造はごく単純で、やや長めのアウター受けパイプの中に固いスプリングが仕込まれていて、ブレーキレバーを引くとスプリングが圧縮され、初動の圧力を逃がすしくみ。

機能をキャンセルするだけなら中のスプリングを抜くだけでもいいんですが、可動が前提のモジュレータ用パイプは直径がやや太くなっているためアウターとの隙間が出来てちょっとカッコ悪いので、ノーマルな銀色のパイプに差し替えました。作者は手持ちの中古パーツと入れ替えましたが、多分このパイプ単体では売っていないので、通常はリードパイプ(ガイドパイプとも呼ばれる丸くカーブした金属管)のセット単位での交換になるでしょう。まあ新品でもせいぜい数百円程度だと思います。古いリードパイプを新しくするとワイヤーの滑りが良くなってレバー操作が軽くなるという点でもおすすめ。

交換後はダイレクト感のあるシャキッとしたレバータッチになり、最初は力加減でちょっとギクシャクしましたが、1日乗ったら慣れてしまいました。


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フロントブレーキレバーを左側にする 2016年10月27日

安全運転のため、作者は自転車に乗る時は必ず手信号を出すよう心がけています(堅苦しい事を言えば、一応法的な義務でもあります)。

自転車は主に車道左端を走るので、車のドライバーなど周囲の人々に伝わりやすいよう右手を使います。提示中は当然左手での片手運転となるわけで、一般的にはリア側のブレーキしか操作出来なくなります。手信号を出すのは交差点の手前など、交通的に他者と交錯しやすい場所が多いのに、その時にロックしやすいリアブレーキしか使えないという現状が、安全面から考えてもずっと気になっていました。

と言って左側のレバーをフロントブレーキにつないでしまうと、自転車からオートバイに乗り換えた時、とりわけ急ブレーキなど緊急事態が起きた時にうっかり操作を誤ってしまうのでは?と思い、昔からオートバイと同じように右側をフロントブレーキとしていました。同様の考えからか、日本国内でも右=フロントが主流のようです。

一方、欧州の自転車は左=フロントの組み合わせが多数派で、輸入車も大抵フロントが左です。理由は諸説あって「これだ!」という決定打はちょっと見つかりませんが、オートバイも自転車もヨーロッパが発祥の地。向こうの人はブレーキのかけ方がごっちゃになったりしないのでしょうか?

・・とか何とか、脳内であれこれ想像しているだけではラチがあかないので、試験的に左右のレバーを入れ替えてみる事にしました。

曲がりのきついワイヤー

まずは現状のままでブレーキワイヤーを左右入れ替えてみました。

アウターストッパーまでの距離が長いリア側は、それほど無理せずにワイヤーを取り回せましたが、距離の近いフロント側ブレーキはリードパイプの深い曲がりが邪魔をして、スムーズな曲線に持って行けません。このままでも何とかイケますが、やはりもうちょっと整理したい所です。


フレキシブルなリードパイプ

リードパイプを引き延ばすわけには行きませんので、別途フレキシブルな構造のリードパイプを用意しました。これならある程度自由に曲がり具合が調節出来ます。


スムーズな取り回しになった

フレキシブルリードパイプにより、左側のレバーから出たワイヤーがきれいな弧を描いてフロントブレーキに収まりました。

ワイヤーの長さが一層短くなり、引きが軽くなってちょっと怖いくらいです。とりあえず、これでしばらく走って様子を見る事にします。


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ブレーキシュー交換

シマノ M70T3(フロント)/S65T(リア) 2009年5月12日

シマノ M70T3

新車購入から走行約3,000キロ、ブレーキシューが限界まで摩耗してきたので新しく入れ替えました。純正のTEKTRO製824.12は効きは普通でしたが、あっという間に薄っぺらく摩耗してしまい、かなりガマンして使っていたのです。

フロント側にシマノのM70T3(旧Deore)という入手しやすい普及グレードを使い、リア側には同じシマノでもやや短いタイプのS65T(Acera)という組み合わせ。フロント側は強く長くかけるとリムとの摩擦でザラザラした手応えが出る事がありますが、効きは十分。リアはややソフトめですが、ブレーキロックしにくくなって丁度いい感じです。

分解ついでにブレーキ本体可動部分の掃除とグリスアップも行いました。


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シマノ M70T3(フロントのみ) 2011年8月3日

シマノの普及グレードのブレーキシュー

前回の交換から約6,000キロ走行、フロント側のブレーキシューを摩耗により交換。銘柄は前回と同じM70T3です。リア側はまだ使えそうなのでそのまま継続使用です。


2013年12月12日追記 M70T3ブレーキシューで不満に感じていたのが、ブレーキレバーを絞りながら長い下り坂を下る時など、ブレーキシューを長時間リムに当てていると擦過音が激しくなってくる点です。最初はほぼ無音ですが、だんだんシューッと高い音が鳴り始め、そのうちガーッとかジャーッという耳障りな金属音に変わってきます。シューがリムの表面をわずかに削って出るアルミの微細な粉末が原因らしく、ブレーキをパッと離してレバーをパチンパチンとはじくと、その振動でシューから金属粉が飛び、再び静かな音に戻ります。一応ALLOY(軽合金)用と表記してはあるものの、ESCAPE R3の安物リムとは微妙に相性が合っていなかったのかもしれません。

アルミの削りカスで白く汚れたブレーキシュー

ところでこの9月にR3のホイールをシマノ製WH-R501に交換したのですが、R3純正ホイールの時と同じく擦過音が発生、むしろこっちの方が短時間でより激しい音が出て、アルミリムの削りカスも大量に出てしまいました。


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ALLIGATOR VB-610(フロントのみ) 2012年3月14日

全長はシマノ製とほぼ同じ

鹿児島中央駅の駅ビルに入っている自転車店で、ALLIGATORという見慣れないメーカーのVブレーキ用シューVB-610というのを見つけました。前後長がオフセットされた本格派っぽい外見。どうやら台湾のメーカーのようです。

前回交換から走行約2,300キロ、まだシューは交換時期ではありませんが、試しに1セット買って帰ってフロント側に取り付けてみました。不等長なせいか細長く見えますが、全長はシマノ製のM70T3とほぼ同じで、ゴム本体は少し柔らかい感じです。あとキャップ式ナットの六角面の面取り仕上げがイマイチですが、これは今までのと入れ替えてもいいでしょう。取り付ける際には長い方を後方に持ってきます。

さっそく日課のコースを25キロほど走ってみたところ、意外にもとてもいい感触でびっくり!下り坂で長く握り続けても嫌な擦過音はほとんど出ず、リムの削りカスも皆無。効きもコントロール性も遜色ありません。雨の日にどうなるかはまだ試していませんが、とりあえずは合格です。


2012年4月10日追記 雨上がりの道を含めて200キロほど走りましたが、水しぶきの中でもさほど滑る事はなく、十分実用に耐えます。この程度の距離では目に見えた摩耗もナシ。ただし停止寸前の極低速になるとグッ、グッ、グッ、と摩擦で引っかかるような振動が出る事が多いです。

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BBB TRISTOP BBS-16(4つ) 2012年4月10日

パターンはMTBっぽい

ネット通販で送料無料の料金に合わせるため、こんなものを買ってみました。BBB製のMTB用とおぼしきブレーキシュー、TRISTOP(トライストップ) BBS-16というやつで、簡易包装のビニール袋にシューが4つ入っているだけの割り切り感がいい感じです。現在リア側のシマノ S65Tは走行8,500キロ、約3年間も使いっぱなしでさすがに寿命。フロント側のアリゲーターVB-610は先月替えたばかりでまだ走行200キロ程度ですが、せっかく新品シューが4つあるのですから前後とも交換してみました。

不整地走行における泥詰まり対策と思われるミゾの深いゴムブロックは、上記アリゲーターと似た手触りで長さも同じ。ただゴムが少し厚手なので取り付け時にはワイヤーの再調整が要りました。安い割にはナット類もちゃんとしていて、取り付け時にギュッと締め込んだ時も首をほとんど振らないので取り付けやすかったです。

さっそく20キロほどいつもの道を走ってみたところ、アリゲーターのVB-610よりもギューッとへばりつく感じで、なかなかの効きです。モジュレーターを入れていないダイレクトなリア側では、気をつけて引かないとすぐロックしてしまいます。長い下りでもリムとの擦過音は出ず、削りカスも出ません。価格の割にはかなりの好印象で、あとは複雑な彫刻をされた当たり面がどれくらい持つかですね。


約3,700キロ使用 2013年4月7日

食い込みのほとんどない当たり面

約1年使ってみましたが、制動力はほとんど変化していないように思います。摩耗はフロント側がリミット溝の3分の2まで進みました。いっぽうリア側は左右平均しても2分の1弱程度。当たり面の異物の食い込みもほとんど見られず、状態は良好です。

このままだとフロント側が摩耗しきる頃にはリア側が中途半端に残ってしまいそうなので、前後でローテーションをしてみる事にします。


約5,200キロ使用 2013年9月7日

ホイールをシマノ製WH-R501に交換、リム幅が約1ミリ狭まったぶんクリアランスを調整しました。ブレーキの効きは特に変化なし。

約6,000キロ使用 2013年12月12日

前回のローテーションから若干摩耗が進みました。リア側はトーインを少し付けすぎた影響か、前方半分及び中心の細い溝が見えなくなってきましたが、フロント側はまだ大丈夫そうです。ブレーキの効きはほぼ変化なし。

WH-R501に交換してから約3ヶ月、ブレーキ面へのアルミ粉の食い込みがやや増えた印象ですが、月一回程度の定期的な掃除でカバー出来ています。

約7,400キロ使用 2015年2月2日

溝がなくなるまで磨耗したシュー

擦過音が大きく、ブレーキングの感触もかなり悪くなってきたので、新品交換する事にしました。新品時から2年10ヶ月、約7,400キロ使いました。

場所によって差はありますが、ブロックパターンがほぼ平らに均され、磨耗もリミットラインの溝に底付きしています。


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BBB TRISTOP BBS-16(4つ・2回目) 2015年2月2日

トライストップのシュー

次のブレーキシューも同じくTRISTOP BBS-16にしました。磨耗劣化が進行した末期はともかく、新品時の感触はかなりよかったので、シマノのWH-R501ホイールと合わせて最初からまた使ってみる事にしました。もちろん買いやすい価格も理由の一つです。


約4,200キロ使用  2016年10月19日

磨耗したフロントシュー

1年8ヶ月使用しましたが、まだ交換が必要なほどには減っていません。

少し段減りが出来ているので、ヤスリで平らに整形し、立ってきた角も面取りして再装着しました。


磨耗したリアシュー

なぜか負荷が少ないはずのリア側の方が磨耗が進んでいます。はっきりとした理由はわかりませんが、下り坂での細かな速度調整にリアブレーキを多用するのと、近年は交差点での右左折や停止時に右手で手信号を出す際、左手側のリアを引きずる習慣がついてきたので、そのせいかなとも思います。

そこで試しにブレーキレバーのワイヤーを左右入れ替えてみました。


約7,150キロ使用  2019年3月5日

磨耗したリアシュー

2年1ヶ月使用。

一番深い溝の部分が表面に露出し始めています。擦過音もやや大きくなり、そろそろ寿命でしょう。


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シマノ M70T4(フロントのみ) 2016年12月30日

新しいシュー

前回のチェックから約1,000キロ経過。長い下り坂のブレーキ終盤でフロント側のシューからシャーシャーと耳障りな擦過音が目立つようになってきました。角度調整をしても収まらず、もはやゴムの劣化(硬化)と判断、新しいシューに交換です。新品時から約2年、走行距離では5,200キロほどの寿命でした。

今回入れたのはシマノ製のM70T4。前に使っていたM70T3よりもゴムが柔らかく、軽合金リムに対する攻撃性が小さい、とされているモデルです。


前のと比較

シューの長さはTRISTOPとほぼ同じで前後長が対称形。柔らかいとされているゴムの質ですが、指や爪でつついた程度ではよくわかりません。

車体に取り付けて長めの坂を下ってみたら、擦過音が明らかに小さくなりました。全く出ないわけではありませんが、ほぼ気にならないレベルです。制動力も粘り腰のある感じでギュウッと踏ん張ってくれ、安心感があります。

雨中走行はまだ試せていませんが、代わりにボトルの水をかけながら雨をシミュレートして走ってみたところ、制動力はドライ状態とそれほど差は感じませんでした。ただ擦過音がどうしても大きくなります。

柔らかいゴムという事で、磨耗は早めかもしれません。

リア側のTRISTOPはまだ使えそうでしたので、継続使用です。


約1,900キロ使用  2019年3月5日

磨耗したフロントシュー

新品入れ替えから2年3ヶ月経過。まだ効きはしっかりしていて溝もあります。

しかしながら新しいDeoreブレーキーに交換するのを機に、いったん使用中止、スペアに回す事とします。


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シマノ Deore(BR-M530)に交換 2019年3月5日

デオーレのVブレーキ

先月、福岡の友人に譲ってもらったVブレーキに交換しました。ESCAPE R3が我が家にやってきて11年が過ぎ、12年目でやっとブレーキが新しくなります。

ブレーキ本体は少し前のシマノDeore(BR-M530)、ブレーキシューは同シマノのS70T。中古ですがほとんど使用感はなく、ブレーキシューの下側の面に多少リムの段付きが出ていた程度で、紙やすりできれいにならしておきました。


デオーレのVブレーキ

ブレーキの色が銀色からブラックとなり、取り付ける前はちょっとどうかな・・と思っていましたが、ESCAPE R3のブルーのフレームに思いのほかマッチします。もっと早くに交換するべきでしたね。


純正と比べて3割り増しの長さ

純正のミニVブレーキと比べて、標準サイズのDeoreはかなり長く、ワイヤーの引き量も少し多くなります。


レバーストロークを測定中

両者でブレーキシューの移動量を同じにした場合での、ブレーキレバー側のストローク量の変化を測ってみたところ、Deoreはレバー先端部分で約15ミリ、引き量が増えました。

しかしホイールリムとブレーキシューのクリアランスが1〜2ミリという常識的範囲でなら、ノーマルのレバーのままでも特に問題ないと思います。

それに引き量が増えた分、ブレーキパワーの強弱コントロールが容易になった印象です。


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