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メーターの照明球の点検・交換

間接照明のような夜のメーター

初期型Banditの特徴でもあるホワイトメーター。いかにもスポーティで格好良いデザインですが、夜間は意外と見にくいものです。日光による経年劣化で指針もオレンジっぽく退色しており、下地と針のコントラスト差があまり得られないせいでしょう。

メーターの照明は各上下1個ずつで合計4個の小さなウェッジ球によるものですが、簡単に開けられる場所でもないので、まだ1度も替えた事がないという方も多いはず。今回はとりあえずノーマルのまま交換してみましたが、あちこちのサイトを見ていると高輝度LEDに換装して、より明るい光を得ている方もおられるようです。


必要なもの

新しい電球
12V 1.7Wウェッジ球(板状に加工された後端部分をソケットに差し込む方式の電球)で、規格はT7と呼ばれるタイプ。スピードメーターとタコメーター、各2個ずつで計4個必要。小さい割には意外と高く、ひとつあたり100円以上しました。
ところでこの球、サービスマニュアルには3Wと記載されているのに実際に入っていたのは1.7Wでした。マニュアルの誤植かな?。
4ミリの六角レンチ
メーターまわりを外すとき使います。シートの下にあるやつでもいいです。
その他
結束バンドとニッパーなど。場合によってはマイナスのミニドライバーも。

メーターの取り外し

ケーブルアウターを外し 根本の六角を抜き メーターを分離します

球の交換には、メーターを車体から取り外す必要があります。

まずスピードメーターに入っているケーブルを、固定ノブを回して外しておきます。タコメーターは電気式なのでケーブルはありません。

メーターはそれぞれ根本のステーにキャップボルト各2本ずつで固定されています。これを4ミリの六角レンチで裏から外します。

配線の束

メーターにはそれぞれ配線の束がつながっていますが、場所が場所だけに長さに余裕がないうえ、ステーの根本あたりでキッチリ結束されています。作業前にニッパー等で切って解放しておけば多少は楽になりますが、普段動かす場所ではないので、古いものは無理に伸ばすと断線の可能性もありますから慎重に作業してください。

メーターの基部は狭いのでちょっとやりにくいですが、ヘッドライトユニットの固定を外して少しズラしておけばスムーズに作業出来ると思います。でもヘッドライトを外した場合は、組み立てた後で光軸の調整も必ずやりましょう。ボルトの締め込み位置だけで元の位置に戻したつもりでも、意外とずれているものです。


先っちょの六角ビスを抜き メーターの中身を分離 この黒いブッシュの中に電球が

メーターケースの先っちょにある銀色メッキの六角キャップビスを、4ミリの六角レンチで外します。

このビスは内部のメーター本体(白いプラスチックケース)に直接ねじ込むタッピングビスですから、取り付け時に斜めに突っ込んだり、あまり強く締め込むと樹脂のネジ山をつぶしてガバガバになってしまう可能性がありますので注意してください。

ケースが外れたら、白いメーター本体が現れます。内部の電線の取り回しや固定フックはきっちり決められていますから、よく憶えておかないとあとでケースが閉まらなくなる事もあります。デジカメがあれば撮影しておいてもいいですね。

※写真ではメーターケースの色が黒ですが、これは以前作者が缶スプレーで自家塗装したもので、本来は銀色です。

メーター球の取り外し・交換

ブッシュを抜く ウェッジ球 点灯確認は必ずやる事

上下に1個ずつある、コードの生えている黒いゴムブッシュ(ソケット)の中にメーター照明用の電球が仕込まれています。これは白いメーター本体の穴にはめ込まれているだけですが、年数のたっているものは固く張りついて、無理に引っぱるとゴムが切れてしまう事もありますから、ミニドライバーをそうっと差し入れるなどして慎重に抜きましょう。

うまく抜けたら、ようやく電球のご登場。あとは新品のウェッジ球に差し替えるだけ。外したパーツを元に戻して、完了です。

実際に走ってみて

直接点灯させて比較した時は新品との明るさの差がよくわかりませんでしたが、メーターに組み付けて夜間走行してみたところ、今までより若干メーターが明るく、見やすくなった印象を受けました。

でもやっぱり後期型に使われている黒地の透過光メーターの方が、夜間の視認性はずっと高いですね。おそらくどれほどの高輝度ランプに交換しても、この反射型ホワイトメーターを使うかぎり夜間の見え味はあまり変わらない事でしょう。まぁ慣れればそんなに不自由でもないですし、作者自身このメーターのデザインや暖かみのある間接照明的な光がすごく気に入っていますから、とりあえずはこれで十分かなって思いました。

不満に感じる方は、またいろいろと試してみてください。ワット数以外に発光色を変えてみても面白いかもしれませんね。しかし夜間走行の安全面でも重要な部分ですから、それなりの慎重さをもってトライしてください。

LED化について 2005年6月24日

最近は灯火類を高輝度・低消費電力のLEDに交換するのが流行っているようです。このメーターで使っているT7電球に対応するLEDユニットは株式会社M&Hマツシマなどから発売されています。

Bands!メンバーのすえぞさんより、初期型400VのメーターにT7互換のLEDユニットを換装したレポートが届きましたので、以下に掲載します。

初期型Bandit250のホワイトメーターとは異なり、初期型400最終モデル特有の透過光型ブラックパネルでの例ですが、かなり明かりの印象が変わるようですね。少々値が張りますが、手軽に交換出来て効果もわかりやすいので、機会があったら作者も試してみたいと思いました。すえぞさん、ありがとうございます。

T7電球との比較

T7電球との比較です。下にある丸いリングは、T6.5のソケットで使用する場合に取り付けて装着時のガタをなくす為のゴムリングだそうで、付属品として一緒に入っていたものです。今回、T7電球との交換ですが、使用しましたので一緒に写しました。写真では銀色になっていますが、フラッシュの光によるもので実際は黒色です。


取り付け

LEDの根元に上記のゴムリングがあるのが確認出来ると思います。取り付けなくてもしっかりはまるのですが、防水というか結露防止で取り付けました。


点灯確認

ちょっとボケてしまいましたが。。。そんなに極端に明るくなって居ないのですが、目視では滲みの無い光になった感じで、文字が読み取りやすくなりました。ただ、やはり指向性が強いのか、メーターの上下が明るくなってしまい、真ん中の6,000rpm辺りが暗くなっています。気に入らなかったら元に戻すつもりで居ましたが、多少の不具合は有るものの、球切れの心配が減ると言う利点が有るので残りも交換する事にしました。

(作者注:写真では右側のタコメータ側のみLEDに交換してあるようです)


(以上、写真と文・すえぞさん)