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川内川源流への道

※文中の()内の数字記号は昭文社刊ツーリングマップル(2000-2001年度版)のページ/エリア番号です。

2000年8月15日

曽木の滝から菱刈へ

曽木の滝

川内川の大口市でのハイライトは、なんといっても”東洋のナイアガラ”と異名をとる曽木の滝だろう。

(九州:P63/F-6)

大小無数の滝がおりなす風景がまるで一幅の水墨画のようでもあり、北薩方面では人気の観光スポットだ。周囲には桜の並木が多くあり、春先にはテレビニュースなどでもよく登場する。

まぁナイアガラはちょっと言い過ぎのような気もするが、大陸的で無神経にデカイ本家よりも、こちらの方が見ていて心が和む。もっとも本家は直接見た事ないけど・・。

滝のすぐ上に架かる橋をわたり、ふたたびR267へ入ってゆく。大口市街地に入る手前、コンビニの角を右手に入り、県道48へ。

(九州:P68/G-6)

このあたりで川内川は大きく流れを変え、遡上は南下コースとなる。曽木の滝を過ぎると川幅は大きく深くなり、ゆったりとした流れになってゆく。

ひらけた田園風景の県道48を軽快なペースでこなすが、道の拡幅工事が多かったり地図にはない新道で混乱しがちで、道ばたに停まって確認したり地元のおばちゃんに聞いたりしつつ、川内川の堤防を大きな目安として迷わぬように進む。このあたりは水路も昔ながらの石造りが目立ち、タニシやフナを捕って遊んだ昔懐かしい田畦のにおいがまだ残っている。

国道268号

R268に入り、湯之尾温泉をすぎ、菱刈町から栗野町へ入ると、遠くの空をバックに霧島連山が姿を現す。

(九州:P69/A-1)


宮崎・えびの市から林道へ

栗野町、吉松町とふたたび北上ルートで川内川を左手に見つつ進む。このあたりは鹿児島・熊本・宮崎の3県が境界線を接している場所だ。ここで県境を越え、宮崎県えびの市に入る。いままでの山間部にくらべて賑やかな市街地からは、有名なループ橋と自衛隊の巨大ワイヤーアンテナ群が北の方に見える。あの山の向こうは熊本県の人吉市だ。

(九州:P64/C-5)

川内川

九州自動車道の高架をくぐり、ループ橋の手前から道はR221となる。川内川源流に登る狗留孫(クルソン)林道まではもうすぐだ。道沿いに多くあるコンビニに寄り、水分補給と軽い食事。林道用におにぎりなどを2,3買う。

狗留孫林道入り口は県道404から入っていく。入り口の交差点にちょうどGSがあるので満タンにしておく。いざという場合にそなえ、山に入る前に食料の確保とガソリン満タンは林道ライダーの常識なのだ。

(九州:P64/F-5「えびの市五日市交差点」)

川内川もこのあたりまで来るとさすがに小さく細くなり、歩いて渡るのも造作ない。川沿いの橋のたもとは、水遊びの家族連れで賑わっている。さあ、いよいよ林道区間の始まりだ。

小さくなった川内川