小径車の安定性向上に効果がある、とされているハンドルバー幅の切り詰めを施してみました。左右を約2センチずつ切って、全幅47センチ(グリップ含む)まで縮めました。結果、思惑通りハンドリングに粘りが出て、かなり楽になりました。
このFDB206はハンドルバーと支柱が溶接されているので、もし失敗しても交換が出来ません。よっていっぺんに切り落とさず、少しずつ切って試験走行を繰り返すなど、十分注意してやる必要があると思います。
DAHON及びライセンス車ユーザーの間では、このハンドル部分のステムを短くカットして自分好みに低く改造している人も多いようです。作者はノーマル状態の見晴らしのいいハンドル高が気に入っているのでやっていませんが、参考のため改造方法を紹介しているサイトを下記に挙げておきます。
FDB206に現在装着しているのは、ホムセンでも普通に売っているOGK製の汎用グリップです。まったく不満はありませんが、年数が経つにつれて黒い斑点のようなブツブツ汚れが出てくるのが困るのです。ゴム製のグリップに限らず、サドルなど人工皮革的なものにも出やすいこの黒い汚れは、どうやらお風呂場のサッシにつく黒カビと同じもののようで、除去に際してはみなさん苦労されているようです。
Twitter上の自転車仲間から、キッチンハイター等の漂白剤が効果アリと聞き、さっそく試してみました。お皿にハイターの原液をキャップ一杯ぶん注ぎ、グリップをひたして約30分、液にふれていた部分の黒い汚れが見事に消えました。他の部分も順繰りに転がしてひたし、その後水ですすいで完了です。新品同様とまではいきませんが、黒ずみはなくなり、見事に復活してくれました。
ただしひたす時間が長すぎると、ゴムが白っぽく変色するので注意です。
固く貼り付いたグリップをいちいち外すのは大変なので、ハンドルに付けたままでやってみます。
帯状に切ったボロ布をハンドルに巻き付け、輪ゴム等で押さえておき、上から漂白剤を少しずつかけて、全周に十分しみ込ませます。念のため漂白剤がフレームやタイヤにかからないよう、作業中はシート等でカバーをしておきます。
そして1時間ほど置いてから布をほどけば、黒ずみはきれいに消えています。あとは漂白剤を水ですすいで、おしまい。
ポイントは、必ず布を使い、力を込めて隙間なくぎゅうぎゅうに巻き付ける事です。ティッシュやキッチンペーパー等の紙では圧力が足りず、グリップの表面と隙間が出来て漂白剤が均一に行き渡らないので、まだらになってしまい、うまくいきませんでした。
これと同じ理由で、ESCAPE R3のグリップのように円筒形になっていないタイプも表面に隙間が出来やすく、ボロ布グルグル方式は向かないようです。もしやる場合には何らかの方法で均一に押さえる工夫が必要でしょう。
漂白剤のしみ込んだ布は使い回せますので、自転車を複数台お持ちの人も無駄にせず済みます。
百円ショップのダイソーでグリップを見つけたので、試しに取り付けてみたらなかなかいい感じでした。左右2個セットで長さは同じなので、グリップシフトのある右側は短くカットする必要があります。成型する時の金型のパーティングライン(合わせ目に出来る筋)が思いきり残っているあたりがいかにも安物ですが、板ヤスリで軽くこすれば消せるのでそれほど問題ではありません。
同じ太さのハンドルバー用のグリップであっても、メーカーやモデル毎に微妙な差があって、中には異様にきつくて一旦はめ込んだら簡単に抜けそうにないものもありますが、このダイソーグリップはほどほどのタイト感で硬さもなく、メンテナンスなどで抜く時にそれほど難儀せずに済みそうです。
普段オートバイや車にも乗る人なら経験があると思いますが、自転車で車道を走っている時、ついあるはずのないバックミラーを目で探してしまう事があります。
自転車は法的には軽車両に分類され、原則として車道の左端を走るよう決められていますが、いくら法律でそうなっているとは言え、後方から猛然と迫ってくるクルマの影は我々自転車乗りにとってかなりのプレッシャー。もし乗車姿勢を変えないまま後方チェックが簡単に出来るバックミラーがあれば、車道走行時の安心感も増して、きっと重宝するはずです。
いろんな形状やサイズのバックミラーが売られていますが、ミラーには必ず死角が存在します。
道路に出る前に、まず正しい乗車位置からミラーを見た後、後方を振り返り、どの辺りがミラーに映らない死角になっているかをしっかり把握しておいてください。ほとんどのミラーは自分の斜め後ろの、すぐ近くの領域がまったく映らないので、きっと驚かれる事でしょう。
よって、走行中に駐車車両を右によける時などは、ミラーだけに頼らず、必ず死角である斜め後方を振り返り、肉眼で直接見て確認するようにします。可能ならば一時停止も合わせてやるべきでしょう。
面倒ではありますが、一旦クルマ相手に事故を起こしたが最後、どちら側にミスがあったにせよ、吹っ飛ばされて大怪我をする(あるいは死に至る)のは必ず自転車側なのです。ミラーがあるからといってそれを過信せず、安全確認を十分にやって、事故のない運転をお願いします。
ミラーは欲しいけど、自転車の身上もであるシンプルな外見はなるべく損ないたくないものです。出来れば全体のシルエットをなるべく崩さないよう、コンパクトなものが望ましいですね。
このFDB206のハンドルバーは安定性向上のために短くカットしてあるので、今以上に何かを取り付けるスペースはさけませんし、折りたたむ時に邪魔になるようでも困ります。そこでハンドルバーの端に差し込んで固定する省スペースタイプの小型ミラー取り付けを考えてみました。
まず店先で選んだのは、ゼファールのSPINという製品。他にももっと大きなのや、LEDが仕込んであって明かりが点くのとか色々ありましたが、折りたたみ時に邪魔にならなそうなサイズではこれが一番よさそうでした。
関節が3方向に自在に回せるので調整はとても簡単。ただしちょっとゆるい気がしましたので、それぞれのネジを少し増し締めしておきました。ミラーのサイズは大きくはありませんが、後方から迫ってくる車の有無や距離感を知る程度なら、これで十分でしょう。
取り付ける前にハンドルバーのグリップ端に穴を開ける必要がありますが、ハンマー等で端をコンコン叩いてやれば、ゴムがバーの端に当たって切れるので、ちょうど内径に沿った穴が簡単に開きます。あとはミラーを差し込んで、固定ネジを締め込むだけです。
このミラーはきっちり取り付けると支点の円筒部分がグリップ側に半分ほど出っ張るため、取り付け角度によっては右手のひらが支点部分に圧迫され、少々不快に感じます。特にFDB206のようなグリップシフト車では、手を左に寄せる余裕がほとんどないからです。
本体を進行方向側に回転させ、手のひらが当たらない領域まで追いやれば気にならなくなりますが、取り付け角度が水平に近くなると、横方向の可動範囲が90度しかない影響で、真後ろ付近の遠方の路面が写しにくく、後方からの車両接近を知るための道具としてイマイチな感じ。水平からさらに進めて下向きにしてみると可動範囲の制約はなくなりますが、今度はハンドル端や自分の手でミラー面が隠されるので見にくく、視野も狭まっちゃいます。
あとほんのちょっと可動範囲が増えればいいわけですから、樹脂製の台座が当たる部分をヤスリで斜めに削ってみました。ハンドルバーに差し込まれている部分を少し抜いて外に逃がすという単純な手もありますが、見た目があまりよくないのです。
結果はバッチリで、調整範囲がぐんと広がって快適になりました。
自転車が強風で倒れた時の衝撃で、バラバラに砕け散ってしまいました。もはや使用不能でしょう。
オートバイのミラーなら柄の部分がくるっと回ったり、関節が曲がる程度で済むパターンですが、バーエンド端に直角に出っぱる構造が災いした感じです。
傷やサビが気になったからというわけではありませんが、市内の自転車屋さんに立ち寄ったついでに、ちょっと目に付いた新しいミラーを買ってみました。先代と同様ハンドルバーの端に差し込むタイプで鏡の部分は丸型です。パッケージには株式会社ユニコとありましたが、バイクンロール(BIKE'N ROLL)というブランド名でも知られているようです。
取り付け固定用のボルトが可動部分の締め付けも兼ねるシンプルな構造です。先代よりも可動域が大きく、ボールジョイントを使った構造上、固定も少し緩くならざるを得ません。よって何かにぶつけるとすぐ動いてしまいますが、この緩さがもしもの転倒時にミラーを保護してくれるかもしれません。
先代のと違ってグリップ側に出っ張る部分がなく、右手スペースに余裕が出来ました。鏡面が交差点にあるカーブミラーのように盛り上がっていて視野が広く、死角も少ないです。
そのかわり、これまでよりも対象物が遠く(小さく)見えるようになりました。たとえば、車の有無はわかるものの、かなり近づかないとトラックか乗用車かの判別がしにくい場合があります。最初は慣れが必要でしょう。
自転車用品のトップメーカー、キャットアイから出ているバーエンドタイプのミラー、BM-45というのに替えてみました。ロードバイクのドロップハンドルにも対応するという、支柱部分が極端に短い丸型のミラーです。
いかにもロードバイク対応らしく、固定ネジが六角レンチで回すようになっています。しかも3ミリのレンチがわざわざ付いて来ます。
ミラーの直径は先代のユニコとほぼ同じながら鏡面曲率は小さく、視界が狭くなりました。その代わり見え味が自然で、距離感が掴みやすいです。背後からやってくるクルマの種類もよくわかります。
しかもちゃんとしたガラス製の銀引きミラーを使っているので、傷付きにくく映りが綺麗なのもいい点。
欠点は、コンパクトな分どうしても車体に近くならざるを得ず、ミラーの端に自分の体が映りこむので、その都度肘などを動かす必要があります。それともし右側に倒れたら一発で壊れてしまうだろうなぁ・・という所でしょうか。
折からの強風で自転車が右に倒れ、ジョイントから円盤部分が外れてしまいました。しかしその場でジョイントにはめ込んで元通り、ミラーも割れず幸運でした。
たまたま土だったのでこの程度で済みましたが、アスファルトだったなら破損は免れなかったでしょうね・・。
キャットアイ製のミラーで一番大きいBM-500を買ってみました。大きな反射面で後方の確認がとても楽。しかも価格も安く、通販で500円ちょっとです。
価格なりに樹脂メッキの簡易ミラーが使われていて、エッジ部分の鏡像の歪みがちょっと気になります。おそらく傷も付きやすいでしょう。
見え味では、ガラス製の銀引きミラーを使うBM-45の方が優れている印象です。
ミラー基部のボールジョイントがややルーズで、ちょっと触っただけでヌルッと動いてしまいます。調整ネジを締め込んでも、あまり変わりません。
むしろあまりガッチリしていないのが幸いしてか、路面が悪い状態でもミラーのブレは思ったほど出ません。
しかし、なぜわざわざMTB用と銘打っているのでしょう?シティサイクルにも十分使えると思うのですが・・支柱がMTBのエンドバーのように大きく飛び出ているからでしょうか?
このミラーは基部もすべて樹脂製なので、エンドバーみたいに支柱を握って力を込めて立ち漕ぎなんかしたら、根元から折れてしまうかもしれません。
ハンドル右側は折りたたんだ状態で外に出るので、このサイズでも意外と邪魔になりません。重量も80グラム弱と軽量です。