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ポジション球をLEDに交換

おばけだゾ〜!

現在バイクは昼間でもヘッドライトの常時点灯が義務なので、国産車はライトスイッチなしが主流となっています。

しかし初期型Bandit250の45馬力型の頃にはライトスイッチがまだありました。ヘッドライトのON/OFFに加えて、ヘッドライト内にポチッと灯るポジション球があるのも特徴。しかし常時点灯が義務化された今、このポジション球も走行中は役に立たない装備です。信号待ちの時にライトを消したさい、正対する相手に存在をアピール出来るくらいでしょうか。

今回これをちょいと新しめのパーツに差し替えて、夜間走行の気分一新をはかってみました。


必要なもの

LED
Bandit250のポジション球のソケット規格はピン式口金のBA9S(φ9mm×12.7mm)と呼ばれるタイプで、クルマの室内灯やマップランプ用のものが適合するようです。もちろん12V用を。
その他
あとはプラスドライバーが1本あればOK。

ポジション球の交換

ヘッドライトレンズを外す バルブを引っぱり出す 市販のLED

まずヘッドライトのレンズユニットを取り外し、中にあるポジション球を引っぱり出します。

最近はクルマでもポジション球や室内マップランプをLEDに差し替えるのが流行っているようで、ホームセンターにもいろんな種類が揃っています。普通の電球に較べて光がうんと強く、発熱や消費電力も少ないのがメリット( ノーマル球は12V-4W(330mA)、LEDが12V-17mA)。差し込み口径と電圧(12V)さえ合っていればそのまま問題なく交換出来ます。ちょっと高価なのが玉にキズですが、LEDは電球より寿命がずっと長いのでそのうち元は取れるでしょう。

ソケットの規格が同じ物を 白く光るLED

ポジション球は切れにくいのか、作者のも新車当時から今までおそらく1回も交換されてなかったようです。切れてこそいませんが、ガラス内部は黒っぽく焼けて相当年期が入っています。これを現代の高輝度LEDに替えれば、さぞかし明るくなる事でしょう。

標準のポジション球はほんの1分ほど点けていただけでかなりの熱を持ちます。うっかり指でつまんでヤケドしないよう注意。

実際に使ってみて

さて、交換も終わり、暗くなるのを待って点灯チェックしてみましょう。結果はこのとおり。

交換前 LEDに替えた後

Aが交換前、BがLEDに替えた後です。Aのノーマル球を便所の裸電球とするなら、LEDは居間にある昼光色の蛍光灯。白く冷たい光がいかにも今風な感じ。

でも正直なところ、あまり明るくなったという気はしません。むしろ暗くなっているように見えます。

これは光量不足と言うより、どうも発光部の構造に原因があるようです。今回買ってきたLEDはクルマの室内灯向けですが、発光部の先端から白く強い光条がまっすぐ前方に出ており、まるでスター・ウォーズのライトセイバーのよう。対してノーマルは普通の電球ですから、全周にわたってほぼ均一に光を放射し、背後にある反射板で進行方向に収束され、より明るく見えていたのですが、今回付けたLEDユニットは側面方向にあまり光が出ないため、正面から見た全体の明るさでは逆に暗く見えてしまっているようなのです。

というわけで、LED交換を考えている方はもっと全体にわたって光を放つタイプにする事をお薦めします。ボルトオンのソケット式でそういう製品があるかはちょっと不明ですが、LED関連のサイトは数多いですから、単品の製品として出ていなくても、いろいろ手段はあるかと思います。

でもこのポジション球はメインのライトが点いている間ずっといっしょに点灯し続けているわけですから、消費電力の少なさ(約20分の1)を考えれば決して無意味ではないでしょう。機会があれば作者もこの次は拡散型に換えてみようかなと思っています。

新しいLEDユニット 2005年3月17日

さすが都会の店は品揃えが良いです 遮光・拡散用のシール 電球に近い拡散ぶり

3月12日に福岡県鳥栖市のバイク用品店に立ち寄ったさい、ふと目についたLEDユニットを買ってみました。株式会社M&HマツシマL 702 WH(白色)という製品。今付けているのとサイズは同じですが、光を拡散させるためのシールが付属しています。

LED1号 シールを貼った2号

Bは最初のLED、Cが白色の拡散用シールを貼った新LED。わずかに紫っぽい光になりました。

シールを貼った方が若干ですが光の広がり具合が大きくなっています。メーカーのサイトにも書かれているようにアルミホイルなど反射性のいいものを使えばもう少し改善されるかもしれません。最初に使ったLEDユニットは先端の形状がやや複雑だったので、何かを貼って遮光・拡散するのには不向きでしたが、このユニットならいろいろ工夫出来そうです。

2005年6月12日追記 拡散型フラットLEDを3個集中させた新型のLEDユニットが発売されました。株式会社M&Hマツシマ・拡散型タイプL700Fシリーズの中のL703Fというモデルで、値段がちょっと高めですが、機会があったら買って交換してみようかなと思います。

2005年6月24日追記 すえぞさんより、LEDユニットをメーターランプに取り付けてみた使用例が報告されています。