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大隅半島の夕陽

※文中の()内の数字記号は昭文社刊ツーリングマップル(2000-2001年度版)のページ/エリア番号です。

2001年5月26日

今年はGWの時期こそ天候不良が続いたが、梅雨入りを目の前にした5月下旬になっても好天続き。バイクにテントを積み込んで、特に目的も決めないままふらっと走り出した。日頃あまり行く機会のない大隅半島方面にでも行ってみようかな?

桜島から南下コースへ

巨木の根

鹿児島市の本港区から桜島フェリーに乗って対岸の桜島まで、わずか15分。24時間運行で、日中であれば待ち時間もほとんどなく、大人150円にバイク310円。整備されているとはいいがたい錦江湾北側の道をぐるっと回るよりストレスも少なく、静かな海の上で南国気分を楽しめる。

桜島町に到着し、桜島の北側を左回りに走り出す・・しばらくすると道の両側にあらわれる荒涼たる溶岩大地は、地元の僕らでさえ圧倒される。あきらかにこの島特有と思われる樹木の梢をくぐり、大隅半島のR220に入る。

(九州:P79/A-1)

さっきまでは近すぎて全体を見渡せなかった桜島の威容が、背中一杯に広がっている。ここからは大隅半島の西岸づたいに、ずっと南下していこう。

私の住む北薩あたりよりも空気のにおいが濃く感じるのはなぜだろう。濃い緑と眼下に光る錦江湾、5月の陽気のせいばかりではないようだ。


鹿屋市の二輪車館

大隅随一の市街地、鹿屋市に入るととたんに道幅も広くなり、先ほどまでの海の風もやや薄まる。R220をまっすぐ進み、幾つかの大きな陸橋を越えると、札元交差点に出る。

(九州:P79/E.F-6)

二輪車館とDUCATI

直角に交差するR269は、右に行けば最南端の佐多町へ、左は大隅のまん中をまっすぐ貫き、宮崎の都城を抜けて、はるか宮崎市まで達している。この交差点から北へほんの1キロほど走ると、知る人ぞ知る「二輪車館」という名のレストランがある。

店内いたるところにマスターが手ずから蒐集したレアなバイクやグッズがずらり。もし近くに来られる機会があったなら、ぜひ立ち寄っていただきたい。バイクやライダーをこよなく愛するマスターとの楽しいひとときが過ごせる・・だろう。

だろう、というのは、じつはこの店、定休日や営業時間がピシッと決まってないところがあり(そこがまた面白いところでもあるのだけど)出来れば来店前に電話で確認していった方がよいかもしれない。

走るマスター

ちなみにこの日は、マスターが手塩にかけた愛車ドウカティを店先で整備中。ついでにチェコ製の見た事もないようなモペッドをレストアされており、「これ、よく走るんだよ〜」と混合給油2ストの白煙を吐きながら、店先で楽しそうに走り回ってくれた。


R269を南下〜大根占〜根占

夕暮れのR269

さて、そろそろ夕方も近いし、今日はどのへんでテントを張ろうか・・鹿屋市をあとにし、海沿いのR269をのんびりと走りつつ、これからの予定を考える。さっきの二輪車館で聞いた話では、根占町の道の駅にいいキャンプサイトがあるらしいとの事。ちょっとそこまで行ってみようかな。

道の駅・根占(ねじめ)はまだ出来て新しく、ちょっと古めのマップルには載ってないかもしれない。根占町の大浜海岸、宮田小学校のそばあたりになる。大浜という交差点のちょい南になる。

(九州:P86/C-1)

コースはR269一本なのだが、途中何回か交差点を左へ右へ折れる必要がある。すこし海から離れたかなと思ったら、峠からの下りで海岸線に出た。そして目にも白い「道の駅・根占」の看板が。

本日の宿に到着!

道の駅ねじめ

この道の駅、向かって左は売店やオートキャンプのサイト、右は駐車場になっているが、すぐ下は人工の砂浜になっており、とても気持ちよさそうだ。さっそくバイクをキャンプサイトの管理室に乗りつけ、料金表を見ると、

テント宿泊 3,050円

・・あまりの高額さに目が点に(・.・;)

どうする?? マジでここに泊まるのかぁ?